朝一番に聞きたいのは ページ46
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『長期合宿終わったね…長かったような、短かったような…』
「どう考えたって長かっただろうよ…ドッと疲れきたわ」
『本当だ。夜っくん眠そうだね』
「すぐ眠気来る(人1)より先に眠くなるなんてな〜…」
『む。まるでお前は赤ちゃんだと言わんばかりの発言…』
「それ言ったら拗ねるかと思って敢えて遠回しに言ったのに自分で言うのかよ」
東京に戻ってきた頃にはすっかり陽が落ちていて、辺りは薄暗くて。
帰ろうと歩みを進めた時、夜っくんが私を待っててくれて慌てて駆け寄って並んで歩いた。
「俺もスタミナつけるために朝走ろうかな〜…」
『いいじゃん、って言おうと思ったけど夜っくん早起き苦手じゃなかった？』
「…やっぱ早く起きねーとダメだよなぁ」
『今の時期、朝の7時にはもう30℃くらいいくからさ。5時くらいが1番いいよ』
「ん〜…まずは早起きする練習からだな…」
『…モーニングコールしてあげよっか？』
どうせ私も5時に起きるし、と付け加える。
本音は朝一番に夜っくんの声聞きたい欲があるけど。
夜っくんはピタ、と動きを止めて私を見て、
それから何かを考えるように一旦視線を逸らしてからもう一度私を見た。
「…いいんですか？」
『なんで敬語…？いいよ、寝起きだから声ヤバいかもしれないけど』
「いや、多分俺の方がヤバい…いつも目覚ましにキレてるから、暴言吐いたらごめんな」
『目覚ましにキレてる夜っくん見たすぎる…全然いいよ、電話するだけだから』
「じゃあ…お願いします。あ、明日は走らないから、明後日からで」
『そうだね、明日は休んだ方がいいね』
ふ、と笑えば右手に夜っくんの左手が触れて。
そのまま小指だけ遠慮がちに絡まって、私はまた笑ってしまう。
『何で小指？』
「キモいこと考えてるから全部繋げない」
『何それ、堂々と言っちゃうの』
「嘘つけねーもん」
『教えてよ』
「…朝一番に、(人1)の声聞けるのって、いいなって思った」
こっちを見ずにそう言う夜っくんに、私はギュッとときめく胸を押さえて。
それから夜っくんの頬をつついてこっちを見させた。
『…私も同じこと考えてたんだけど』
「…左様ですか」
『顔ニヤけてるよ』
「(人1)もな」
笑い合って、大きな荷物を抱えながら電車に乗り込む。
…合宿で、夜っくんの気持ちを知れて良かった。
絡まった小指を見つめて、離れないよう力を込めた。
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はるか(プロフ) - Lunaさん» コメントありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいです…！これからもそう言っていただけるよう頑張るのでぜひ今後もよろしくお願いします！m(_ _)m (3月22日 1時) (
レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
Luna(プロフ) - もう、めちゃくちゃ胸キュンしちゃいました…。ほんと素敵なお話をありがとうございます…！！やっくん、かっこよすぎます！！！ (3月17日 11時) (レス) @page30 id: ae56522889 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - chia.さん» コメントありがとうございます！集合写真はずるいですよね〜…泣くに決まってますよ…本当に… ありがとうございます！更新頑張りますね(*^^*) (3月16日 2時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - わにゆずさん» コメントありがとうございます！一緒の方いてテンションぶち上がりました（＾∇＾）あれは音駒好きにはたまらんですね！モチベ上がりまくりですよね！どうか勉強に集中出来ますように…(^^) (3月16日 2時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 雪さん» コメントありがとうございます！私も夜っくん好きなので書いてて楽しいです(^^) 全然拙くないです！直球で伝わってます！嬉しいです！これからもこの作品をよろしくお願いします！(*^^*) (3月16日 2時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるか
| 作成日時：2024年3月8日 8時
