愛と重みと猫舌 ページ33
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"次がない"
その言葉に、3人は首をかしげる。
夜っくんが「バレーの話だ」と付け加えると、ハッとした表情に変わった。
『…昨日の練習試合、私情を持ち込んだせいで、みっちゃんからの完璧なトスを打ち切ることが出来なかった。集中してるつもりだったのに。
練習試合だったから良かったけど、公式戦だったら負けたらもうコートには残れない』
「…！」
『恋愛は邪魔じゃない。夜っくんのことは、ちゃんと付き合えたらいいなって思うくらい好き。
でも、仮にバレーで負けた時、「恋にうつつ抜かしてないでもっとちゃんと練習しとけば良かった」的な言い訳して後悔はしたくないし、逆に「私とバレーどっちが大事なの」みたいな、バレーを理由に恋愛が上手くいかない、ってことは嫌なの。私が中途半端嫌いなの、みんなよく知ってるでしょ』
唐揚げを箸で割りながらそこで一息つくと、みっちゃんは「(人1)はそういう人だった」と笑った。
『…試合の勝ち負けの"重み"は3年にならないと実感出来ないし、私はそんな重みを背負いながら夜っくんと付き合うことは出来ないって思ったし、そんな中途半端な気持ちで付き合うのは失礼かなって。
…夜っくんは、私がそれを言う前に全部分かってて、今お互いバレーが1番で付き合えないの知って、それでも好きって言ってくれたんだよ』
「…は、(人1)の後に俺も色々言おうと思ってたのに全部言われたわ」
『…待って、いつまで味噌汁飲んでるの？』
「熱いの苦手なんだよ」
眉を下げて味噌汁と格闘する夜っくんに思わず笑えば、
黒尾は「お前達は面倒くさいねぇ」とテーブルに肩肘をついて私達を見た。
「いいの？それで」
『いいの。好きな人からの"好き"を知ってるのと知らないのとじゃ、モチベが全然違うから。春高も、絶対邪魔しないから安心してね』
「そこは心配してねーけど…夜久、愛しの(人1)と付き合わねーで男に絡まれたらどうすんの？」
「決まってんだろ。目の前でキスしてやる」
「お、男前…！」
『私の人権…』
どうかそんな日は来ないで欲しいと願いながら、
私は味噌汁を飲み切って満足げな夜っくんをジッと見つめた。
「…なんだよ」
『なんでも。カッコいいなって』
「…可愛いって言ってほしいのか」
『ち、がうけど…』
「図星じゃん。かわい、」
『う"っ…』
「ハァ〜〜、俺達はこんな甘ったるい空気を常時浴びなきゃいけないんですカァ！？」
「黒尾、シッ」
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はるか(プロフ) - Lunaさん» コメントありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいです…！これからもそう言っていただけるよう頑張るのでぜひ今後もよろしくお願いします！m(_ _)m (3月22日 1時) (
レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
Luna(プロフ) - もう、めちゃくちゃ胸キュンしちゃいました…。ほんと素敵なお話をありがとうございます…！！やっくん、かっこよすぎます！！！ (3月17日 11時) (レス) @page30 id: ae56522889 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - chia.さん» コメントありがとうございます！集合写真はずるいですよね〜…泣くに決まってますよ…本当に… ありがとうございます！更新頑張りますね(*^^*) (3月16日 2時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - わにゆずさん» コメントありがとうございます！一緒の方いてテンションぶち上がりました（＾∇＾）あれは音駒好きにはたまらんですね！モチベ上がりまくりですよね！どうか勉強に集中出来ますように…(^^) (3月16日 2時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 雪さん» コメントありがとうございます！私も夜っくん好きなので書いてて楽しいです(^^) 全然拙くないです！直球で伝わってます！嬉しいです！これからもこの作品をよろしくお願いします！(*^^*) (3月16日 2時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるか
| 作成日時：2024年3月8日 8時
