甘い空気の中の戒め ページ30
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「影山！悪い、待たせたな」
「いえ、そんな待ってないんで大丈夫ッス…けど、」
『…』
「…(人1)さん、どうしたんスかそれ」
『夜っくんを怒らした戒めを受けてマス…』
「いまし…？」
「罰だ」
「はぁ…」
黒色のシャツ(夜っくんの)に着替えて夜っくんと体育館に戻れば、影山くんは何故か海くんと話していて。
2人とも、私を見るなり目を丸くさせて、それから海くんは笑った。
「これ、夜久が書いたの？」
「おう。マジで頭きたからしっかり反省してもらわねーと」
『もうかなり反省したし、恥ずかしいんだけど…』
「ダメ」
『ケチ…』
「夜久をそこまで怒らせるなんて、柳井が何したか気になるなぁ」
『い、言わないからね』
海くんの視線の先は、私のシャツに貼られた一枚の紙。
「私は夜久もりすけを怒らせました。反省中です」と、
まるで飼い主を怒らせたペットがさせられるようなことを、戒めとして夜っくんにさせられている。
「自主練終わったら外してやるよ」という言葉にふてくされていると、影山くんが「あの、」と私と夜っくんを見る。
「…なんか、空気？雰囲気？違います、か？」
『え？』
「上手く言えねーけど…なんつーか、前は、ふわふわって感じだったんスけど、今はなんか、柔らかくて…甘い？感じします」
『…ど、どの辺が？』
「…？空気とか、あと視線、ッスかね」
「影山怖ぇな〜、よく見てんなお前は…」
「否定はしないんだね」
「まあな」
夜っくんはそれだけ言って影山くんと話し始めたから、私はシャツに貼られた紙を取ろうと短い爪でテープの先端を擦る。
そんな私に、海くんは「また怒らせると面倒だろ？やめときなよ」と優しく言った。
『…やめておこうかな』
「よっぽど夜久にこってり絞られたんだね」
『ハイ…』
「の割に嬉しそうだし、それ夜久のシャツだし、いいこともあったんだね」
『…いいことしかなかったかもしれない』
「そっか。良かった」
海くんはいつも通りあんまり深く聞かないでくれて、
その時夜っくんが「(人1)！」と柔らかな声で私を呼んだから、海くんに手を振って2人の方に歩みを進めた。
「俺、影山のサーブ取るから」
『おぉ…！影山くん、頑張って曲げて夜っくんからサービスエースとろうね』
「うす」
「させねーからな！」
ニッと白い歯を見せて笑う夜っくんに、
私と、多分影山くんにも熱が入ったのだった。
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はるか(プロフ) - Lunaさん» コメントありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいです…！これからもそう言っていただけるよう頑張るのでぜひ今後もよろしくお願いします！m(_ _)m (3月22日 1時) (
レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
Luna(プロフ) - もう、めちゃくちゃ胸キュンしちゃいました…。ほんと素敵なお話をありがとうございます…！！やっくん、かっこよすぎます！！！ (3月17日 11時) (レス) @page30 id: ae56522889 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - chia.さん» コメントありがとうございます！集合写真はずるいですよね〜…泣くに決まってますよ…本当に… ありがとうございます！更新頑張りますね(*^^*) (3月16日 2時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - わにゆずさん» コメントありがとうございます！一緒の方いてテンションぶち上がりました（＾∇＾）あれは音駒好きにはたまらんですね！モチベ上がりまくりですよね！どうか勉強に集中出来ますように…(^^) (3月16日 2時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 雪さん» コメントありがとうございます！私も夜っくん好きなので書いてて楽しいです(^^) 全然拙くないです！直球で伝わってます！嬉しいです！これからもこの作品をよろしくお願いします！(*^^*) (3月16日 2時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるか
| 作成日時：2024年3月8日 8時
