暑さに強い猫といえども ページ2
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『…えっ、体調不良？』
「おー。朝からだるくて熱っぽいだって。大事とって午前中は部屋で休ませた。午後は体調みて練習出るか判断するってよ」
『そっか…』
朝、夜っくんの姿を見かけないな、と思って。
練習試合が始まる前に黒尾達にこっそり聞きに行ったら体調不良だと言われた。
…風邪とか無縁そうなくらいいつも元気なのに。大丈夫かな。
昨日のことがあって夜っくんと顔合わせるのが少し気まずいと思ってるくせに、やっぱり心配だし、顔が見たい。
すると海くんが「柳井、」といつもと同じ笑顔で私を呼んだ。
「柳井が良かったらでいいんだけど、後で一緒に夜久に昼ご飯届けてくれないかな？」
『えっ…夜っくん、私には会いたくないと思うけど…』
「そうかな？夜久のことだから俺の顔より柳井の顔の方が見たいと思うんだけど」
『…分かった』
どっちみち、夜っくんと話さなければならない時が来る。
それが早いか遅いかだけの違い。
私は夜っくんと話す時の"最適解"を頭に浮かべながら、コートに足を踏み入れた。
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『消化に良さそうなものばっかりだね』
「だな。夏バテかな〜、って言ってたから有難いね。ところで柳井、その袋は何？」
『…秘密。夜っくんにあげるの』
「そっか」
お昼ご飯の乗ったお盆を持った海くんと、3階の部屋を目指して歩く。
海くんは私の手にある袋のことは気にしたけど、何も触れずにいてくれた。
『…海くん、ありがとう。私、昨日迷惑かけちゃったのに…ごめんね』
「まあ驚いたけど…後輩達は誤魔化しておいたから全然大丈夫。気にしないで。
…それと、夜久のこと、責めないであげてほしいな。かなり反省してたから」
『…責める理由なんてないよ』
海くんは安心したように笑った。
3階について、両手が塞がってる海くんの代わりにノックをする。
「夜久、起きてる？体調は？」
「んー…だいぶ良くなったっぽい…」
「昼ご飯食べれそう？」
「食べる。食欲はあるから」
「良かった。あ、夜久の元気の源連れてきたよ」
『…どうも』
「…(人1)、」
元気の源なんて、大袈裟。
私は少し笑いながら夜っくんに近づいて、布団の横に座った。
『…海くん、大丈夫。ありがとうね』
「いいえ。柳井、お昼まだなんだから早めに帰ってきてね」
『うん』
お盆を置いた海くんは、チラリと夜っくんを見てから部屋を出て行った。
…2人きり、視線が絡まった。
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はるか(プロフ) - Lunaさん» コメントありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいです…！これからもそう言っていただけるよう頑張るのでぜひ今後もよろしくお願いします！m(_ _)m (3月22日 1時) (
レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
Luna(プロフ) - もう、めちゃくちゃ胸キュンしちゃいました…。ほんと素敵なお話をありがとうございます…！！やっくん、かっこよすぎます！！！ (3月17日 11時) (レス) @page30 id: ae56522889 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - chia.さん» コメントありがとうございます！集合写真はずるいですよね〜…泣くに決まってますよ…本当に… ありがとうございます！更新頑張りますね(*^^*) (3月16日 2時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - わにゆずさん» コメントありがとうございます！一緒の方いてテンションぶち上がりました（＾∇＾）あれは音駒好きにはたまらんですね！モチベ上がりまくりですよね！どうか勉強に集中出来ますように…(^^) (3月16日 2時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 雪さん» コメントありがとうございます！私も夜っくん好きなので書いてて楽しいです(^^) 全然拙くないです！直球で伝わってます！嬉しいです！これからもこの作品をよろしくお願いします！(*^^*) (3月16日 2時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるか
| 作成日時：2024年3月8日 8時
