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冷静さを欠く周り ページ44

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黒尾side




「木兎が提案した怪談語り合うの、意外と面白かったな」

「うん、面白かったね。芝山達はかなり怖がってたけど」

「…海くん、普通に喋ってるだけなのに笑ってるから木兎サン、凄く怖がってたよね…」

「ありがとう」

「褒めてんのかそれ?」




"夏だし暑いし怖い話しようぜ!"なんてまた木兎が思いつきで言って、俺達は練習後の体育館に集まって怪談話をしていた。

木兎が怖がって赤葦にしがみついて離れなくなったところでお開きになって、部員達でぞろぞろと教室に戻る。




「…あ、いた!黒尾、(人1)、音駒の部屋にいる?」

「は?(人1)?部屋?何の話だ?」

「あれ、今まで音駒の部屋いなかったの?」

「体育館で木兎達と怪談話してた。今終わったんだけど」

「え〜…じゃあどこ行ったんだろ。リエーフくんに携帯届けるって言ってから帰って来てないんだけど…」





南が1人、俺達のもとへ走って来て、キョロキョロと(人1)を探す。

名前を呼ばれたリエーフが、「え、俺?」と自分を指さした。





「リエーフくん、(人1)と会った?携帯、お風呂場の近くに置きっぱなしになってたみたいで」

「携帯……あっ、ないです!」

「今気づいたか…んー、すれ違ってんのかな?音駒の部屋には誰もいないんだよね」

「おう」





俺がそう返事した時、隣にいた研磨が、「…いや、」と首を横に振った。





「夜久くんが、部屋に残ってた…」

「あ、そうだった…!弟から電話あって掛け直したいし怖いの無理だし、眠たいから行かないって言ってました…!」

「まあ強制参加じゃねーし、来てない奴も何人かいたからな〜…つーことは、」





「「…部屋で2人でいる…!?」」




俺と南は顔を合わせて、

それから海に「部屋の様子見てくるから他の奴らはここで待機させといて」とだけ伝えて、階段を早足でのぼっていく。




「大丈夫か?俺1人で見てこようか?」

「平気。でもじゃれ合ってたらどうしよう…夜久なら大丈夫かな…」

「いや、ああ見えて夜久はむっつりなのでネ」

「…それは何となく想像できるかも」





音駒の部屋の前に立つ。

それらしき声は聞こえない。





俺は一つ深呼吸をしてから、思いっきり扉を開けた。






「…」

『…』






目の前には、向かい合って布団に寝転がり寝息を立てている夜久と(人1)がいた。






「…よ、良かった…」

「いや良くはないだろ」





俺は夜久に近付いて、耳元で叫んだ。






「夜久!」

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雨音 淡桜 - 17ページ冒頭、読んだ瞬間むせかえって窒息しかけました(笑死) (3月25日 16時) (レス) @page17 id: e6a1afaa78 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 凛さん» コメントありがとうございます!あのシーン夜久さん好きには堪らないですよね…いっぱい夜久さんを映してくれて良かった…(^^) これからもカッコ可愛いうちの小説の夜久さんをよろしくお願いします! (3月9日 23時) (レス) id: bc0669ada1 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - kis09170810さん» コメントありがとうございます!映画やばかったですよね…私はいまだに泣いてしまいます…この先もしばらくもどかしい展開が続きますのでハラハラしながらお読みください…(^^) (3月9日 23時) (レス) id: bc0669ada1 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 風佳さん» コメントありがとうございます!そういっていただけるとめちゃくちゃ嬉しいです(^^) ちょっと本能出てしまう夜久さんマジ性癖です…笑 (3月9日 23時) (レス) id: bc0669ada1 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 私も映画で、「もっと〜?」ところがすごく好きです!というか映るたびに声が聞こえるたびにニヤニヤしてます笑 夜久さんのかっこよさと可愛さに悶えながら読ませていただいてます。続き楽しみにしてます! (3月9日 1時) (レス) @page48 id: fcb07708b9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はるか | 作成日時:2024年2月26日 21時

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