猫とノブカツくん ページ40
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「ありがとうございました。またお願いします」
『いいよ、でも明日は黒尾のみるから、影山くんは日向くんと練習してあげてね』
「… ウス」
お礼を言う影山くんに手を振って、体育館を後にする。
その前に気になってチラリと夜っくんの方を見ると、もう話はしてないし2人もいなくて、リエーフくんのレシーブ練習に付き合っていた。
何となく声をかけづらくて、今日はもう寝てしまおうと体育館を出てから、第三体育館にサポーターを忘れたことに気づいた。
…あの体育館にはきっと光太郎がいるけど、サポーターは回収したい。
私はため息をついてから第三体育館に入ろうとした。
『…あれ、君』
「…あ、」
第三体育館の入り口には、昨日黒尾に挑発されてた烏野の眼鏡くんがいて。
私は思わず眼鏡くんの向こうにいた黒尾達を睨んだ。
『2年早く生まれただけのくせに後輩いじめるの良くないと思うよ』
「はぁ！？勝手に決めつけないでもらえますか〜？」
「(人1)！お前も自主練しに来たのかー！？」
『サポーター取りに来ただけ』
眼鏡くんの後ろを通って体育館に入ろうとすると、
黒尾に「(人1)、」と声をかけられた。
『なに？』
「お前が"たかが部活"で一生懸命になる理由って何？」
「ちょっと黒尾さん…！」
黒尾の質問に慌てる眼鏡くん。なるほどね。
私はうーん、と考えてから眼鏡くんを見た。
『勝ち負けよりも大事なものがあるからかな』
「ほお」
『当然負けたら悔しいし勝ったら嬉しい。でもその前に根本に"楽しい"があって、
相手の強みと自分達の強みがぶつかって、心躍るような、身体が限界まできても最後まで戦いたくなるような、"もう一回がない試合"が生まれる。
…そんな試合を、仲間達と心ゆくまで味わいたいから私は全力でバレーやってる。まあ後は、「その身長で？」って言った奴らを見返すためかな。バレーやる理由なんて人それぞれだけどね』
サポーターを取ってからポン、と眼鏡くんの背を軽く叩いて、私は体育館を出ようとした。
『…あ、もう一つあった』
「？」
『…強くなって勝ち続けて、私に"きっかけ"をくれた子に見つけてもらうため』
私の言葉に、その場にいた全員が首を傾げて、
それから光太郎だけが「俺のこと！？」と言ったから思わず笑って全力で否定した。確かに昔一緒にビデオ見てたけど。
『…私にとって、太陽みたいな人だよ』
夜っくんみたいな。
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雨音 淡桜 - 17ページ冒頭、読んだ瞬間むせかえって窒息しかけました（笑死） (3月25日 16時) (
レス) @page17 id: e6a1afaa78 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 凛さん» コメントありがとうございます！あのシーン夜久さん好きには堪らないですよね…いっぱい夜久さんを映してくれて良かった…(^^) これからもカッコ可愛いうちの小説の夜久さんをよろしくお願いします！ (3月9日 23時) (レス) id: bc0669ada1 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - kis09170810さん» コメントありがとうございます！映画やばかったですよね…私はいまだに泣いてしまいます…この先もしばらくもどかしい展開が続きますのでハラハラしながらお読みください…(^^) (3月9日 23時) (レス) id: bc0669ada1 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 風佳さん» コメントありがとうございます！そういっていただけるとめちゃくちゃ嬉しいです(^^) ちょっと本能出てしまう夜久さんマジ性癖です…笑 (3月9日 23時) (レス) id: bc0669ada1 (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - 私も映画で、「もっと〜？」ところがすごく好きです！というか映るたびに声が聞こえるたびにニヤニヤしてます笑 夜久さんのかっこよさと可愛さに悶えながら読ませていただいてます。続き楽しみにしてます！ (3月9日 1時) (レス) @page48 id: fcb07708b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるか
| 作成日時：2024年2月26日 21時
