狩りの前の静寂 ページ1
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＿＿IH、東京都代表決定戦、決勝。
試合開始40分前、会場への入場を終えた私は、センターコートを見つめて身震いした。
『…ここまで来たね』
「うん。まあ、ここ勝ってもグループ代表が決まるだけだし、来週こそIH行けるか決まるんだからそんな顔しなくても…」
『でもここ勝たないと4チームの中に残れないから。ここまで来たのに負けたくないじゃん』
「…そうだね」
『うあ"〜〜…なんか昨日大丈夫だったのに緊張してきた…ちょっと精神統一させて…』
「えっマジ？昨日ワクワクしてるとか言ってたのに…？」
私はセンターコートに背を向け、みっちゃんの手を掴んで人気の少ないところを探す。
ギャラリーがもう入場してきてて、慌てて人通りの少ない廊下の長椅子を見つけてそこに座った。
『しばらくシャットアウトする。監督とかコーチ以外に話しかけてくる人は全員帰してほしい』
「分かった。私ここで携帯いじってるわ」
『ありがとう。アップ10分前になったら声かけてください』
「りょーかい」
みっちゃんと軽く手を振り合ってから、視線を外して目を閉じる。
肩の力を抜いた瞬間、全ての音が消えて。
『…』
バレー以外の思考を無にする。
先週、準決勝を勝ち抜いてから昨日まで、夜っくん達がレシーブ練習に付き合ってくれた。
"両腕の高さが揃ってないと綺麗にレシーブ飛ばねえから気をつけろ。もし両腕レシーブ間に合わなかったら手のどこでもいいから面を作ってボール下に滑り込ませろ"
"コート全体とボールをよく見てね。それから、相手チームの"定石"は何なのか、攻撃パターンはどうかとか、どの攻撃が多く決まってるかとか、そういうのも重要だよ"
"Aパス意識しすぎんなよ〜。ボールは繋げは落ちないんだからな。もう絶対ボール落ちた！ってみんなが思った時にレシーブでボールが繋がってりゃスーパープレーだ"
"…ビビんなよ。大丈夫だから。俺が大丈夫だって言ってんだ、絶対勝てる"
『…だいじょうぶだ、』
夜っくん達の言葉を思い出すと肩だけじゃなく全身の力が抜けて、
ふぅ…と大きく1回深呼吸をして、ゆっくり目を開けた。
「…あ、精神統一終わった？」
『…！？や、夜っくん！？なぜ目の前に…！』
目を開けた先には何故か至近距離で私の顔を覗き込む夜っくんと、
それを遠巻きに見つめる黒尾、海くん、みっちゃんがいた。
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雨音 淡桜 - 17ページ冒頭、読んだ瞬間むせかえって窒息しかけました（笑死） (3月25日 16時) (
レス) @page17 id: e6a1afaa78 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 凛さん» コメントありがとうございます！あのシーン夜久さん好きには堪らないですよね…いっぱい夜久さんを映してくれて良かった…(^^) これからもカッコ可愛いうちの小説の夜久さんをよろしくお願いします！ (3月9日 23時) (レス) id: bc0669ada1 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - kis09170810さん» コメントありがとうございます！映画やばかったですよね…私はいまだに泣いてしまいます…この先もしばらくもどかしい展開が続きますのでハラハラしながらお読みください…(^^) (3月9日 23時) (レス) id: bc0669ada1 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 風佳さん» コメントありがとうございます！そういっていただけるとめちゃくちゃ嬉しいです(^^) ちょっと本能出てしまう夜久さんマジ性癖です…笑 (3月9日 23時) (レス) id: bc0669ada1 (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - 私も映画で、「もっと〜？」ところがすごく好きです！というか映るたびに声が聞こえるたびにニヤニヤしてます笑 夜久さんのかっこよさと可愛さに悶えながら読ませていただいてます。続き楽しみにしてます！ (3月9日 1時) (レス) @page48 id: fcb07708b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるか
| 作成日時：2024年2月26日 21時
