ムカつく奴。 ページ39
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「治、これ天国じゃんか…」
「せやな。オイ(人1)、こっち俺のテリトリーやからな」
「え、ずるい！じゃあ私ここね」
「お前らテリトリー作るのやめろよ」
合宿最終日のお昼。
練習を早めに切り上げて、バーベキューすることに。
治と私は美味しそうな肉と野菜に興奮してトング死守。
私のテリトリーから奪った奴はタイキックで←
あ、ちなみに佐久早もちゃんとテリトリー作ってる。
すごい端っこで焼いてるの。切ないなあ…
「(人1)それ焼けてるでしょ、ちょーだい」
「ふふん残念でした。これは私のだよ」
「隙あり」
「タイキックされたいの？」
「残念、これテリトリー外だもんね」
ドヤ顔でピースする倫太郎。
でもそれは、目の前で微笑む大耳さんにあげようとしてたのにッ…！
「大耳さん、あーんとかしてもOKですか？」
「え、えっと…せやな、うん」
「やった♡はい、どうぞ。あー…ウワッ！？」
今度こそ大耳さんにあげようとしたのに、
箸を持った手首を倫太郎に掴まれ、パクリと食べられる。
「うま」
「またかよ！本当お前という奴は！」
「はいはいこれあげるから許してね」
「うう…もぐもぐ」
口に肉3枚くらい押しこまれる。苦しい。顎痛い。
でも後にやってくる幸福感。
私と倫太郎のやり取りを見て、隣にいた双子も3年生達もニヤニヤしてた。
最近みんなずっとニヤニヤしてるな。これもう気づかれてるやつじゃない？
「…なに、もうあげないし。自分で取って」
「あ、うん…」
恋って怖いなあと思った。
好きだと気づいた途端、倫太郎がキラキラして見える。
そして、無意識にずっと見てしまう。
少女漫画みたいだ。
.
「佐久早！古森くん！またね！」
「またね(人1)！角名！ほら佐久早も！」
「お前マスクしろよな」
「今更？」
見送り。佐久早と古森くんが足を止めてくれた。
私の背後には、また倫太郎がいる。近い。←
「…まあ頑張れ」
「え、」
「お前割と面白くて退屈じゃなかった…
じゃーな、(人1)」
佐久早は倫太郎を一瞬見て笑い、バスに向かって歩き始めた。
「…本当、ムカつく奴だね佐久早って」
「結局佐久早のスパイク止めれなかったもんね」
「それじゃなくてさあ…」
「あれ、違うの」
井闥山のバスが出発して、辺りが静かになる。
私達も、帰りのバスに乗り込んだ。
＿合宿、全日程終了。
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あやね - 「離れ離れの1年ちょっと。」のところの角名君の出身地は、愛知県です！！ (2022年11月2日 18時) (
レス) @page4 id: 04b5e98dd0 (このIDを非表示/違反報告)
すなりんん - 涙が勝手に溢れてきましたごめんなさい「？」 (2020年4月22日 1時) (レス) id: 22d4d41058 (このIDを非表示/違反報告)
紺(プロフ) - え、好きです (2020年3月24日 10時) (レス) id: c01d9ddcd5 (このIDを非表示/違反報告)
のん - 再び失礼いたします。完結おめでとうございます！！！！角名はやっぱ色気の塊ですね！えっrrr((素敵な推しをありがとうございました！治も楽しみにしております。がんばってください！！ (2020年3月22日 23時) (レス) id: a9c340b6bb (このIDを非表示/違反報告)
亀さん - 完結おめでとうございます!!!やっっっっと結婚しましたね!!!←角名くんすきぃ……次回作も読みます!!!佐久早好きなの分かりすぎて泣…………サム楽しみにしてます!!! (2020年3月22日 22時) (レス) id: 1af3b4280f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるか
| 作成日時：2020年3月8日 1時
