離れ離れの1年ちょっと。 ページ4
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『え、転校？』
『うん。お父さんの仕事の都合で兵庫に…』
『…そっか、』
1年と少し前。私と倫太郎が中学2年生の冬。
兵庫に転校することになった私。
倫太郎とは家が隣同士で昔から仲が良く、
中学生になっても一緒に登校したり、学校で話したり仲良くしていたから、離れ離れになることがすごくショックだった。
『来年の4月から、兵庫の新しい学校で過ごすの…
不安だよ、これから先も、倫太郎と離れるのも…寂しいし…』
『大丈夫、永遠に会えないわけじゃないから。
またコッチ遊びに来なよ、ね』
『うん…ありがと、倫太郎』
倫太郎は優しく笑って、私を見送ってくれた。
結局、兵庫での生活は思ったよりも充実したから東京へ遊びに行くことはなかった。
けど、時たまに思い出したように倫太郎に電話をした。
学校のこと、友達のこと、東京にはなかったもののこと。
いつも30分くらいだけど、短時間でも倫太郎の声が聞けるのが嬉しかった。
そして、1年後。
『バレーの、部活の推薦で、高校そっち行くことになったから』
また会えるよ、と倫太郎から電話がきた。
嬉しかった。
倫太郎が行くと言っていた稲荷崎は、バレーボール部が強い。
「(そんな強豪校に推薦される倫太郎がすごいや)」
私も、倫太郎と同じ学校に行って、バレーするのを側で見守りたい。
そう思い、私は稲荷崎を受験したのだった。
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「…ホントに(人1)だ」
「誰だと思ったの？ていうか背高っ、何センチ？」
「182センチ。もーちょいで183ってとこ」
「でかすぎ！首痛いよもう、」
高校1年。
1年ぶりに再会した。
倫太郎は、前よりすごく身長が伸びて、
思ったより猫背になってた。
「クラスははぐれちゃったね」
「そうだね…あ、(人1)は宮兄弟の片割れと一緒だ」
「宮兄弟？」
「知らない？双子なんだけど、」
そのとき、ワッと後ろが騒がしくなった。
何事だ、と思って振り返ると、
「ツムと俺、クラス端と端やん」
「えっっぐ。せめて同じか隣かその隣やろ〜」
「双子は同じクラスなれへんやろアホか」
「はあ？誰がアホやって？」
全くおんなじ顔をした、2人。
「…宮兄弟！」
「ん？」
「誰やねんキミ」
…ナチュラルに声をかけてしまった。
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あやね - 「離れ離れの1年ちょっと。」のところの角名君の出身地は、愛知県です！！ (2022年11月2日 18時) (
レス) @page4 id: 04b5e98dd0 (このIDを非表示/違反報告)
すなりんん - 涙が勝手に溢れてきましたごめんなさい「？」 (2020年4月22日 1時) (レス) id: 22d4d41058 (このIDを非表示/違反報告)
紺(プロフ) - え、好きです (2020年3月24日 10時) (レス) id: c01d9ddcd5 (このIDを非表示/違反報告)
のん - 再び失礼いたします。完結おめでとうございます！！！！角名はやっぱ色気の塊ですね！えっrrr((素敵な推しをありがとうございました！治も楽しみにしております。がんばってください！！ (2020年3月22日 23時) (レス) id: a9c340b6bb (このIDを非表示/違反報告)
亀さん - 完結おめでとうございます!!!やっっっっと結婚しましたね!!!←角名くんすきぃ……次回作も読みます!!!佐久早好きなの分かりすぎて泣…………サム楽しみにしてます!!! (2020年3月22日 22時) (レス) id: 1af3b4280f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるか
| 作成日時：2020年3月8日 1時
