目を離せない君 ページ10
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夜久side
好きかどうかは分からなかったけど、
可愛いな。そう思ったら目が離せなかった。
入学式の日、同じ中学の友達とクラスが離れて、
一緒に帰ろうと友達のいる4組に寄った。
「(人1)〜。帰りどっか寄ってこうよ」
『ごめん、午後はクラブチームの練習あるんだ』
「え〜、入学式の日くらい休んでもいいと思うよ」
『休めないの、部活入ったら行けないから今日が最後なんだ』
4組の前の廊下で友達を待つ俺の前を、柔らかな声が通り過ぎる。
ハッと顔をあげれば、長いまつ毛にサラリと揺れるショートカットの小柄な女の子が通り過ぎていった。
「衛輔〜！悪い、待たせた！」
「…タイプだ」
「は？」
一瞬しか見えなかった顔。名前も何も知らない女の子。
後ろ姿を見つめる俺の耳には、友達の声なんて聞こえなかった。
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入学してから1週間後、バレー部に入部した。
黒尾は事あるごとに俺を煽ってきて、それはちょっとムカつくけど楽しい。
その日も俺のクラスに集まって着替えていて、ふと海が5組だったことを思い出してネクタイを緩めながら話しかけた。
「なぁ、5組に可愛い子いるよな？ショートの！」
「えぇ、そうだっけ？」
「ほら、小柄でさぁ」
「夜久はショートカットが好きなのか？」
「好き！」
「黒尾は？」
「…ロング」
ここでまた戦争が起きた。
何だよ、可愛いだろショートカットの女の子。
一通り争いが終わって一旦落ち着いた時、
それまでずっと黙って何か考えてた海が、もしかして、と呟いた。
「その子の座ってる席とか分かる？廊下側とか窓側とか」
「あ〜、確か俺が移動教室で見かけた時は、廊下側に座ってたような」
「やっぱり。じゃあ柳井さんだね」
「柳井、さん…」
「は？柳井？」
海と俺の口から出た名前に、黒尾が反応する。いつもより少しだけ目を見開いて。
その黒尾が何か言う前に、体操服に着替え終わった海と俺は教室を出る。
「…というか、あの子はショートじゃなくてショートボブじゃないかな」
「え〜？なに？違い分かんねえんだけど」
「ちょ、お前ら待てって、」
慌てて体操服の長袖を着て教室から出てきた黒尾。
そのまま3人で体育館に向かおうとした時、
『…えと、海くん！！』
「…あ、」
今まさに、話題の中心だった彼女…柳井さんが、
短い髪を揺らしながら遠慮がちに海の名前を呼んだ。
…いいな。
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はるか(プロフ) - わにゆずさん» 再びコメントありがとうございます！やっぱりそうですよね！目とかにかかるくらい長かったら萌えます、ぐへへ(激キモ) 絶対見逃せないですね！公式情報を待ちましょう…！フヒヒ(激キモ) (2月29日 0時) (
レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
わにゆず(プロフ) - たしかに、大人になった夜久さんってノーセットだと前髪長いかもしれません…！うへへ（キモい）、夜久さん推しとしてはこれは見逃せないです…グヘヘヘ（キモい） (2月27日 18時) (レス) @page49 id: b8157db853 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 佐藤310さん» コメントありがとうございます！まさかの報告嬉しいです笑 日焼けのことですよね！やっぱり真っ黒になりますよね…私自身そうだったのですごく分かります。やっぱり日焼け止めを塗ってもらってるって結論にしようかな…( ・∇・) アンサーありがとうございました！ (2月27日 1時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - ▼げきからたばばさん» コメントありがとうございます！そして一気読みありがとうございます！キュンキュンしていただけて嬉しいです…！これからも頑張るので応援よろしくお願いします！(^^) (2月27日 1時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - むぎちゃさん» コメントありがとうございます！えーん嬉しいです…！夜久さんはイケメンの中のイケメンと思いながら書いてます！気に入ってもらえたなら嬉しいです！これからもぜひよろしくお願いします！(^^) (2月27日 1時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるか
| 作成日時：2024年2月11日 21時
