ちゃんと合う目線 ページ41
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咄嗟のことで、夜っくんの顔の横に両手をついた。
『…夜っくん？急にどうし、』
「…(人1)」
『ひゃ、』
いつもより少しだけ低い掠れた声で名前を呼ばれてピクリと肩が跳ねる。
その反応を見た夜っくんが、ふと小さく笑って、
まん丸な目を緩やかに細めながら、私の髪と頬に触れる。
『(…あ、夜っくんのこの顔、好き…)』
初めて見た夜っくんの表情に、ドクンと心臓が大きく音を立てて、だんだん速くなっていくのが分かる。
触れられてるところもそうでないところも熱を帯びていって、私は恥ずかしさから視線を逸らしてしまった。
…のを、夜っくんが許してくれなくて、すぐ戻されて視線がまた合う。
「コラ、目逸らすな。最初に言ったの(人1)だろ」
『う…だって、はずかしい…』
「あーあ、また泣いてる。どんだけ泣けんだマジで」
『私だって泣きたくて泣いてる訳じゃない〜〜』
羞恥からまたこぼれ出す涙を夜っくんは笑って拭う。
それから、後頭部に手が回って、グッと押されて。
私の視界は、夜っくんの顔でいっぱいになった。
『ひ、え…！夜っくん、あの、近…』
「…ちゃんと教えて」
『は、』
「俺も教えるから。この先(人1)になんかあったら、1番最初に俺に言って。分かった？」
『わ、分かった…！』
「よし。あと(人1)はもうちょい危機感持とうな」
『ききかん…？』
「こんなんされてんのに抵抗しないとか他の男だったら喰われてるぞ」
夜っくんは緩やかに腕を解いて、自分も私も起き上がらせる。
…抵抗なんて、
『…出来なかったし、するつもり、なかった…し』
「は？何だって？」
『な、何でもない…！あ、それより夜っくん』
「それよりって…はぁ、何だよ」
『今日告白されてたじゃん。あの子良かったの？』
「見てたのかよ」
『そりゃあんな堂々呼ばれてったし…』
「…断った。大事にしたい人いるし」
あの子じゃなかったんだ。
私はホッと安堵の息をついてから、何で今安心したんだろ、って首をかしげる。
『てかいい加減教えてよ、誰なの？』
「…鈍感な(人1)には言いません」
『何でも教えるって言ったのに！』
「それとこれとは別です〜」
ほら片付けて帰るぞ、と手を差し伸べる夜っくんの手を私はむくれながら掴んだ。
『…夜っくん』
「ん？」
『…ありがとう』
同じ高さになってからそう言えば、
夜っくんは笑って私の頭を撫でるだけだった。
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はるか(プロフ) - わにゆずさん» 再びコメントありがとうございます！やっぱりそうですよね！目とかにかかるくらい長かったら萌えます、ぐへへ(激キモ) 絶対見逃せないですね！公式情報を待ちましょう…！フヒヒ(激キモ) (2月29日 0時) (
レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
わにゆず(プロフ) - たしかに、大人になった夜久さんってノーセットだと前髪長いかもしれません…！うへへ（キモい）、夜久さん推しとしてはこれは見逃せないです…グヘヘヘ（キモい） (2月27日 18時) (レス) @page49 id: b8157db853 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 佐藤310さん» コメントありがとうございます！まさかの報告嬉しいです笑 日焼けのことですよね！やっぱり真っ黒になりますよね…私自身そうだったのですごく分かります。やっぱり日焼け止めを塗ってもらってるって結論にしようかな…( ・∇・) アンサーありがとうございました！ (2月27日 1時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - ▼げきからたばばさん» コメントありがとうございます！そして一気読みありがとうございます！キュンキュンしていただけて嬉しいです…！これからも頑張るので応援よろしくお願いします！(^^) (2月27日 1時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - むぎちゃさん» コメントありがとうございます！えーん嬉しいです…！夜久さんはイケメンの中のイケメンと思いながら書いてます！気に入ってもらえたなら嬉しいです！これからもぜひよろしくお願いします！(^^) (2月27日 1時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるか
| 作成日時：2024年2月11日 21時
