猫達の出会い ページ5
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『昨日、金井が帰りのHRでクラスのグループLINEのこと言ってたの、聞いてなかったの?』
「知らないってことはそうだと思う。桜が綺麗だなぁ…って思ってたかな」
『…海くんってもっとしっかりしてると思ってた』
「そう?こんなもんじゃないかな。まあ、柳井さんに迷惑かけちゃったし、今後は気をつけるよ」
海くんのLINEを登録して、グループLINEに招待する。
ピコン、という音と共に、グループメンバーの人数が増えて、ホッと胸を撫で下ろした。
…時、ヌッと私の目の前に海くんじゃない男の顔が現れて、思わず『ハヒィッ!?』と声をあげてしまった。
「ぶはっ、声やべ〜」
『な、な…!いきなり何す、』
「いや、ホントに(人1)かな〜?と思ってね!でもやっぱり(人1)だったわ」
そう言われてまじまじと顔を見れば、
ニヤニヤ、笑みを浮かべる、
特徴的なトサカ頭。
『…黒尾!?』
「はい、黒尾デス」
『うわぁ〜…久しぶり!全然変わってないね、髪型!』
「そこピンポイントやめてもらえますー?」
「2人、知り合いなの?」
『小学校一緒で、6年間同じクラスだったの。中学と通ってたバレーボールクラブは違ったけど』
「お前相変わらず小さいねぇ」
『うるさいよ、もう黙っ、』
もう黙って、って言おうとした瞬間。
黒尾の斜め後ろにいる男の子とパチッ、と視線が絡まった。
『…え?』
「ん?どーした(人1)」
ふわりと揺れる髪に、私と同じ背丈。
懐かしい感じがして、まるで初めて会った感じに思えなくて、黒尾の言葉も無視して私はその子に詰め寄った。
『…あの、私、柳井(人1)。なんか初めて会った気がしないんだけど…どこかで会ったことある?知り合い?』
「オイオイ(人1)、ナンパか〜?」
『だから黒尾は黙ってマジで』
「は…?え、分かんねえ…でも俺も、なんか知ってる気がする」
『…!名前は?』
「夜久衛輔だ」
『やく、もりすけ…』
柔らかなそれを、復唱して記憶を辿る。
でも、頭の中が霧がかったみたいに何も思い出せない。
『…ダメだ、思い出せない。知り合いだったらごめんなさい』
「いや、知り合いではないだろ…俺も思い出せないんだし」
そっか…と肩を落とした時、
それまで黙ってた海くんが口を開いた。
「柳井、中総体でベストサーバー貰ってたし、夜久が柳井知ってるのってそれじゃない?」
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はるか(プロフ) - わにゆずさん» 再びコメントありがとうございます!やっぱりそうですよね!目とかにかかるくらい長かったら萌えます、ぐへへ(激キモ) 絶対見逃せないですね!公式情報を待ちましょう…!フヒヒ(激キモ) (2月29日 0時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
わにゆず(プロフ) - たしかに、大人になった夜久さんってノーセットだと前髪長いかもしれません…!うへへ(キモい)、夜久さん推しとしてはこれは見逃せないです…グヘヘヘ(キモい) (2月27日 18時) (レス) @page49 id: b8157db853 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 佐藤310さん» コメントありがとうございます!まさかの報告嬉しいです笑 日焼けのことですよね!やっぱり真っ黒になりますよね…私自身そうだったのですごく分かります。やっぱり日焼け止めを塗ってもらってるって結論にしようかな…( ・∇・) アンサーありがとうございました! (2月27日 1時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - ▼げきからたばばさん» コメントありがとうございます!そして一気読みありがとうございます!キュンキュンしていただけて嬉しいです…!これからも頑張るので応援よろしくお願いします!(^^) (2月27日 1時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - むぎちゃさん» コメントありがとうございます!えーん嬉しいです…!夜久さんはイケメンの中のイケメンと思いながら書いてます!気に入ってもらえたなら嬉しいです!これからもぜひよろしくお願いします!(^^) (2月27日 1時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はるか | 作成日時:2024年2月11日 21時