運も勝因のひとつ ページ20
.
「あ、(人1)…」
『お、研磨。3年の教室に来るなんてどうしたの！』
「クロに呼ばれたから…あとコレ、女バレの顧問から…」
『うわ、パシられたの！？ごめんね、飴あげる』
「ありがと…それ、早く見た方がいいんじゃない」
『なに…？え！IH予選の組み合わせ…！なんでこんな大事なもの直接渡さないかな…！ああもう、みっちゃん…！』
5月の半ば。制服のブレザーは姿を消した。
今日はみっちゃんが私のクラスに来てくれるらしくて待ってると、研磨がふらりと現れて私に大事な紙を手渡した。
慌ててみっちゃんを教室に連れてきて、裏返したまま見てない予選の組み合わせをドキドキしながらひっくり返す。
ちなみに前の席の夜っくんの周りには、いつもの3年男バレズ＋研磨の4人が、同じように予選の組み合わせの紙をめくるかめくらないかで揉めていた。
「男子うるさいな…」
『いい？めくっていい？』
「待って深呼吸したい……ふぅ、大丈夫。めくって」
『オラァァ！』
覚悟を決めて紙をひっくり返す。
すぐに目に飛び込んできた自分の学校の名前。Aチーム。
『…井闥山も梟谷も、同じチームにはいないね』
「残りのチームにいるってことか…そっちの紙見てみよ」
『うん……あっ、Cチームにどっちも名前ある！』
「A〜Dチームのそれぞれ1位…ベスト4チームが代表2枠をリーグ戦で争う…ってことは、」
『…井闥山と梟谷、どっちかしか上がってこないってことか』
ぶっちゃけここ2校はかなり強敵だ。
組み合わせに助けられたかも。みっちゃんと顔を合わせてホッとする。
『…いやいや、油断は禁物です。ぱっと見Aチームはまだ強豪って呼ばれるとこ入ってないけど！新しく入ってきた1年がダークホースとかよくあるから！』
「…だね。とりあえず、目の前の試合だね」
私達は拳をぶつけた。
ふと、男子はどうだったのかな、と顔を上げると、明らかに空気がどんよりしていた。
『…え、なに、お通夜？大丈夫？』
「…おれ達、Bチームだったんだけど…同じBチーム、しかも同じブロックのシードに、井闥山いて…」
『うわ』
「順当にいけば2日目に当たんだよ。やべー…」
男子の組み合わせを見ると、確かに音駒の近くに井闥山の名前があった。
うわ、最悪な組み合わせ…
『…まあ、戦ってみないと分かんないよ、ね？』
「ソウネ…うっ、」
『黒尾息して…！』
＿＿IH予選まで、あと2週間と少し。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 924人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はるか(プロフ) - わにゆずさん» 再びコメントありがとうございます！やっぱりそうですよね！目とかにかかるくらい長かったら萌えます、ぐへへ(激キモ) 絶対見逃せないですね！公式情報を待ちましょう…！フヒヒ(激キモ) (2月29日 0時) (
レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
わにゆず(プロフ) - たしかに、大人になった夜久さんってノーセットだと前髪長いかもしれません…！うへへ（キモい）、夜久さん推しとしてはこれは見逃せないです…グヘヘヘ（キモい） (2月27日 18時) (レス) @page49 id: b8157db853 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 佐藤310さん» コメントありがとうございます！まさかの報告嬉しいです笑 日焼けのことですよね！やっぱり真っ黒になりますよね…私自身そうだったのですごく分かります。やっぱり日焼け止めを塗ってもらってるって結論にしようかな…( ・∇・) アンサーありがとうございました！ (2月27日 1時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - ▼げきからたばばさん» コメントありがとうございます！そして一気読みありがとうございます！キュンキュンしていただけて嬉しいです…！これからも頑張るので応援よろしくお願いします！(^^) (2月27日 1時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - むぎちゃさん» コメントありがとうございます！えーん嬉しいです…！夜久さんはイケメンの中のイケメンと思いながら書いてます！気に入ってもらえたなら嬉しいです！これからもぜひよろしくお願いします！(^^) (2月27日 1時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はるか
| 作成日時：2024年2月11日 21時
