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「ぁ、(人1)おそ〜〜い…いつまで金田一としゃべってんの」
「ごめんごめん。酔いどう？気持ち悪くない？」
「ん、だいじょぶ…」
「そっか、」
英のもとへ戻ると、ベッドに腰掛けて唇を尖らせて拗ねていた。
コップは空になっていて、いつの間にかスウェットに着替えている。
着ていた服はベッド下に脱ぎ捨てられたままだし、スウェットも酔いのせいでうまく着替えれないのか片方だけ袖が通っていないけど。
私はそんな英に対して笑みをこぼしてそっと近づき、唇を重ねた。
「んんっ、？(人1)っ、」
「…ないで、」
「え？」
「…これからちゃんと、甘えるから。だから、そんな酔っ払ったふにゃふにゃの可愛い英、他の人に見せないで」
英と付き合い始めた頃から、私は何かと甘えるのが苦手だった。きっと初めてできた彼氏だったから、とか、最近忙しかったから、って言い訳にしたいけど。
そもそもそんなに甘えるタイプの女の子でもなかったから、鬱陶しくないかなとか色々考えてしまうし、つい強がっちゃうところがあるから尚更のこと。
英が何も言わないから大丈夫だと思ってたけどそうじゃなかったらしい。
そっとベッドに押し倒してその大きな身体にぎゅっと抱きつけば、英はバツが悪そうに、けど照れ臭く笑った。
「…もしかしてさっき、金田一にきいたの」
「うん。ヤケ酒するほど甘えて欲しかったんだなって…英の可愛い一面を知れた」
「えらそうー…(人1)もやきもちやいたくせに…」
「あはは、そうだね」
どちらともなく見つめあって軽い口づけを交わす。
そこから先は、もう、どこまでいっても甘さしかなくて。
もぞもぞと服の中を這う熱い指先にどこか心地よさを感じてしまう私は単純なのか。
「お風呂入ってきてよー…」
「やだ…(人1)もその気のくせに…」
「ん、くすぐった、」
「ね、甘えてくれるんじゃないの？」
耳元で朧げに、でも確かに英は楽しそうに熱を吐いて、うなじに消えない跡を残す。
ギラついた目の奥に、私はまたもや白旗をあげて英の背中に腕を回して、もう一度、自分から唇を重ねた。
「……これでいい？」
「は？ダメにきまってんじゃんおしお〜き」
「あ、ちょっとまっ、」
触れ合う熱は性急で、
酔ってしまいそうなほど不確かなのにどこか鮮明だった。
ベッドに甘やかに沈む私達を、存在も知らない朧月がちぐはぐに照らしていた。
-fin.-
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*H・K* - 同じ“嫉妬”っていうお題？なのにいろんな人で書けるなんてすっっごいと思います！これからも頑張ってください♪ (2021年9月26日 8時) (
レス) @page4 id: b7f7467b2d (このIDを非表示/違反報告)
たまご - こんばんわ！いつもこんな素敵な小説を書いてくださってありがとうございます！！先生の小説をよんで、いつも元気とキュンキュンを貰えます！(o^∀^o)これからもずっと応援してます(≧▽≦)いつもいつもほんとに幸せをありがとうございます！頑張ってください(^^)/ (2021年8月15日 0時) (レス) id: 6e4fdc75b3 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - あるこばれーの。さん» いつもありがとうございます(^^) おこがましくないですよ！とても嬉しいです、、！最後まで頑張りますのでお付き合いよろしくお願いしますm(._.)m (2020年10月29日 20時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - kanaさん» いつも私の作品見ていただきありがとうございます(^^) 感謝です、幸せになります！ (2020年10月29日 20時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - smile0312さん» ありがとうございます(^^) 幸せになります！ (2020年10月29日 20時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるか
| 作成日時：2020年8月14日 23時
