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「…結局、ダラダラしてしまった」
「いいっていいって。たまにはそんな日もなきゃね」
「開き直りやがってこのやろ！」
「いって！クッションで殴んのやめろよ地味に痛いから…」
窓からは茜色の夕陽が差し込んで、それは踊るようにカーテン越しに幻想的に揺れる。
私達はベッドを背もたれに、2人並んで地面に腰掛けて言い争いをしていた。
結局今日、私達は家から出ずにずーっとのんびり過ごしたのだった。
英がくれる温もりと愛にひたすら酔って、録画していた映画を見て。思い出の詰まったアルバムを見てひたすら笑って、またベッドに寝転がって口づけを交わして。
「そんなむくれなくても…嫌じゃなかったでしょ」
「嫌なわけはない……けど」
「キス一つであんな善い顔してたもんね、っだ、！」
「おっとごめん手が滑った⭐」
照れ隠しにクッションでまた英を叩けば、DVだの馬鹿力だの、及川さんみたいな語尾やめろよだの言われた。
全部貶されてるじゃん。
そしてそれは私の気まぐれでピタリと止んで、目の前のローテーブルに置かれたココアを口に含む。
ほんのり温かくて、穏やかになって。
「…学校サボるの罪悪感しかなかったけど、」
「うん」
「本音を言うなら、英とのんびりする時間が沢山あって楽しかった」
くすぐったい気持ちに少しだけ照れ臭くなって言えば英は笑って私の肩に腕を回した。
密着する身体に、脈打つ温もりに、ときめかない日はない。
「本当に素直じゃない奴〜〜」
「うるさいニヤニヤしないであとお腹すいた」
「昼飯のせいで冷蔵庫何もない」
「せいって言うな。じゃあ買い物行こ」
私がそう言うと英は立ち上がってどこかに消え、少し時間があいた後軽く身だしなみを整えて戻ってきた。
私もボサボサの髪とか顔とかをどうにかして玄関に向かう。
その道中、棚に置かれた鍵が視界に移り、慌てて掴んで英に手渡した。
「英、鍵忘れてる」
「あ、それスペアのやつ。
…この際だし、それ(人1)にあげる」
「そうなんだ〜………え！？あげ、え！？それって、」
「…ふふ、帰ってからゆっくり話そ」
英はそれを私の手のひらにきゅ、と押し込んで笑った。急ぐ必要なんてないから、って。
そんなこと言われれば、逆に早く帰りたいな、なんて思って。
数時間後の自分を想像しながら英の手を引いて、朝ぶりの外の光を浴びた。
-fin.-
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*H・K* - 同じ“嫉妬”っていうお題？なのにいろんな人で書けるなんてすっっごいと思います！これからも頑張ってください♪ (2021年9月26日 8時) (
レス) @page4 id: b7f7467b2d (このIDを非表示/違反報告)
たまご - こんばんわ！いつもこんな素敵な小説を書いてくださってありがとうございます！！先生の小説をよんで、いつも元気とキュンキュンを貰えます！(o^∀^o)これからもずっと応援してます(≧▽≦)いつもいつもほんとに幸せをありがとうございます！頑張ってください(^^)/ (2021年8月15日 0時) (レス) id: 6e4fdc75b3 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - あるこばれーの。さん» いつもありがとうございます(^^) おこがましくないですよ！とても嬉しいです、、！最後まで頑張りますのでお付き合いよろしくお願いしますm(._.)m (2020年10月29日 20時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - kanaさん» いつも私の作品見ていただきありがとうございます(^^) 感謝です、幸せになります！ (2020年10月29日 20時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - smile0312さん» ありがとうございます(^^) 幸せになります！ (2020年10月29日 20時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるか
| 作成日時：2020年8月14日 23時
