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うに丼を食べ終えた私達は、農場を訪れたり宮城とはまた違った雰囲気のある岩手の街並みをのんびりと散策していた。
そして最後に、英が楽しみにしていたキャラメルナッツのジェラートを買って。
少し行儀が悪いけれど、バス停に向かって歩きながら食べていた。
「うんま。キャラメルナッツ最高」
「…ていうかさ、英、普通のキャラメルの味食べれるようになったの？甘ったるいから嫌いって言ってたじゃん」
「誰かさんのおかげでどっちも食べれるようになったけど？」
「何その開き直り方！そんな簡単に食べれるようになるなら私達のあのバトルは何だったの…」
「まあまあ、素直に喜べって。それにあれがなきゃ今の俺達はないんだから」
ね？と英はキャラメルナッツ味のジェラートをスプーンですくって私の口に運ぶ。ひんやり冷たくて、私の大好きなキャラメルのコク深さが広がる。
「…確かにそうかもしんないね」
「でしょ？はい俺の勝ち〜」
「いや勝ちとか言われても意味わかんないから」
「うるせーいつまでもごちゃごちゃ言ってると口塞ぐぞ」
「いや急に誰キャラ」
好きな人といる時間はどうしてこんな短く感じるんだろう。
たくさん話して、笑ったはずなのに、茜色の空が瞳に映った時、切なさが込み上げてしまった。
「英、どうしよう」
「なに」
「帰りたくない…」
明日になればまた学校で会えるのに、
こうしてずっと笑って触れていたくて。
英のサラサラの髪に手を伸ばせば、英の手も同じように髪に伸びてきて優しく弄んだ。
「どうしよう、(人1)」
「なに…」
「お前が可愛いこと言うから帰したくなくなるんだけど」
そう言う英の瞳には熱が篭っていた。それを逃したくなくて、自分の目の奥に焼きつけて永遠に閉じ込める。
人通りがあまりない道の真ん中。誰も見ていないのをいいことに、私達は口づけを交わした。
ひんやり甘い舌同士を絡ませる。だんだん微温く、純情に熱くなっていくのを感じた。
「ッ…あー、だめだめ。本当に帰せなくなっちゃう」
「…ふふ、英の変態すけべ」
「うるせー言い出しっぺのお前のほうが変態だし」
乱暴に髪を撫でて、笑って、手を繋いでまた歩き出した。
好きな人といる時間は短くて、
だから、どうか、触れ合う熱と想いが息絶えて、終わりを迎えてしまわぬように。
ずっと、欲張っていたいのだ。
-fin.-
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*H・K* - 同じ“嫉妬”っていうお題？なのにいろんな人で書けるなんてすっっごいと思います！これからも頑張ってください♪ (2021年9月26日 8時) (
レス) @page4 id: b7f7467b2d (このIDを非表示/違反報告)
たまご - こんばんわ！いつもこんな素敵な小説を書いてくださってありがとうございます！！先生の小説をよんで、いつも元気とキュンキュンを貰えます！(o^∀^o)これからもずっと応援してます(≧▽≦)いつもいつもほんとに幸せをありがとうございます！頑張ってください(^^)/ (2021年8月15日 0時) (レス) id: 6e4fdc75b3 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - あるこばれーの。さん» いつもありがとうございます(^^) おこがましくないですよ！とても嬉しいです、、！最後まで頑張りますのでお付き合いよろしくお願いしますm(._.)m (2020年10月29日 20時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - kanaさん» いつも私の作品見ていただきありがとうございます(^^) 感謝です、幸せになります！ (2020年10月29日 20時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - smile0312さん» ありがとうございます(^^) 幸せになります！ (2020年10月29日 20時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるか
| 作成日時：2020年8月14日 23時
