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「紀野ちゃんが俺に！」
「まあ女子の目は痛いし出来たら避けたいけど及川さんこういうの慣れてそうなんで…」
「色々ヒドイ！しかも慣れてるって言い方は遊び人みたいで嫌だけどね！まあいいや、先輩にドーンと相談しちゃいなよっ！」
「……はい」
何となく。本当に、何となく。
私の足は、自然と及川さんの教室へ向かっていった。
まあ理由は述べた通り、恋愛について詳しそうだから。まあ岩泉先輩には『及川に聞いても大した答え返ってこねぇべ』って笑われたけど。
それでもとりあえず頼みの綱的な感じで話し始めれば、及川さんはなるほど、と笑みを浮かべながら頷いた。
「拗れてるね〜」
「ニヤニヤしないでください及川さん、私真剣に悩んでるんです」
「いや分かってるんだけどさ、あの紀野ちゃんが国見ちゃんをそんなに想うようになったんだなって思っちゃって…割と感動してるんだよ？」
「その顔で？」
「その顔とか言うのやめなさいよ」
「イッタ」
及川さんから軽くチョップをくらう。うわ、及川さんから暴力(？)くらうの初めてなんだけど。
何するんですか、とむくれたとき、
及川さんは「でもさ？」と表情を変えた。
「それは紀野ちゃんも悪いと思うよ」
「わ、私も…？」
「だって逃げてんじゃん。こんな思いを言って嫌われたらどうしよう、って。言うくらいなら我慢したほうがマシとか思ってんでしょ？」
「……はい」
及川さんはやっぱりね、とため息をつく。
けど、やっぱり怖いんだ。こんなはしたない気持ち、国見に伝えてしまったら、後には戻れないような気がして。
「…たかが、女の子と喋ってるだけなのに嫉妬してしまう醜い自分を伝えたら、国見はどう思うのかなって…そう思ったら怖くて」
「…うん、でもいつまでも逃げてたらそれこそ嫌われちゃうよ。
だから、嫌われる覚悟で全部ぶつけてきなよ」
「嫌われる前提ですかあ…」
「まあね。でも大丈夫、嫌われないよ。だって、」
その時、「オイ」と声がかかって、
見れば、少し不機嫌そうな国見が立っていた。
「あれ、国見ちゃんどしたの？」
「ちわっす。このバカを探してたので…もらってもいいですか？」
「いいよいいよ〜」
「え、ちょっ、国見力強っ」
突如現れた国見に腕を掴まれて、
私は及川さんに頭を下げて教室を後にしたのだった。
「…男も大概嫉妬深いから。ね、国見ちゃん？」
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*H・K* - 同じ“嫉妬”っていうお題？なのにいろんな人で書けるなんてすっっごいと思います！これからも頑張ってください♪ (2021年9月26日 8時) (
レス) @page4 id: b7f7467b2d (このIDを非表示/違反報告)
たまご - こんばんわ！いつもこんな素敵な小説を書いてくださってありがとうございます！！先生の小説をよんで、いつも元気とキュンキュンを貰えます！(o^∀^o)これからもずっと応援してます(≧▽≦)いつもいつもほんとに幸せをありがとうございます！頑張ってください(^^)/ (2021年8月15日 0時) (レス) id: 6e4fdc75b3 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - あるこばれーの。さん» いつもありがとうございます(^^) おこがましくないですよ！とても嬉しいです、、！最後まで頑張りますのでお付き合いよろしくお願いしますm(._.)m (2020年10月29日 20時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - kanaさん» いつも私の作品見ていただきありがとうございます(^^) 感謝です、幸せになります！ (2020年10月29日 20時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - smile0312さん» ありがとうございます(^^) 幸せになります！ (2020年10月29日 20時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるか
| 作成日時：2020年8月14日 23時
