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少しじれったいような平凡は突然に崩れ去る。
その日は雨続きだった日々を払拭するような晴天だった。
だからか国見の機嫌もそんなに悪くないし、部活も週に一回のお休み。帰りにどっか寄りたいね、なんて話をしていた。
そんな時に放課後、先生に呼び出されてしまった私は国見を教室で待たせて職員室へと向かった。
特に深刻な話でも何でもなく、滞在時間はたった5分ほどだった。
「(そういえば国見、この前気になるお店あるって言ってたよな〜…確か塩キャラメルのパンケーキがあるとか何とかって、)」
足取りは軽やかだった。そのお店に行こうよ、って提案してみるのもアリかな、って。
るんるん気分で教室について、ドアの向こうから国見を視界に捉える。
国見、と声をかけようと教室のドアを開けた時、それは喉の奥に苦く消えた。
「え、まだあのお店行ってないの？勿体ないよ！絶対国見くんにとって天国みたいなとこだから！」
「もしかして、高波さんも食べたの…？塩キャラメルパンケーキ」
「食べた食べた！もうすんごく美味しくって！国見くん好きそうだな〜って思ってた。リピート確定」
「まじで？他には？」
そこには、クラスの女子と楽しそうに話す彼氏の姿があった。
帰ってきた私になんか目もくれず。まるで2人だけの世界がそこにあるみたいで悲しくなって、思わず扉を思いっきり叩いた。
「あ、おかえり(人1)。どしたの」
「いや何でもない…それより何の話してたの？」
「あ、そうだった。俺全然知らなかったけど高波さんも塩キャラメル好きなんだってさ。
この前俺が行きたいって言ってたお店の話聞いてた」
「……そう、」
楽しそうに笑う姿、本当に私の知ってる国見？
そんな顔、彼女の私でもあんまり見たことないのに。
まるで連鎖みたいに黒く見窄らしい感情が広がっていく。
違うの、そんなつもりじゃない。
そう否定したいのに、今の私を納得させる材料なんてどこにもなかった。
「高波さん、ありがとね。行くよ、(人1)」
「………る」
「え、？」
「…ごめん、用事思い出しちゃった。待っててくれたのに本当にごめんね、先帰る…ッ」
「あっ、ちょ、(人1)…！」
たかが女の子と話しただけ、
それでこんなに傷ついて醜くなるなんてさ、
「私、心狭すぎんじゃん……あぁ、本当、バカ…」
けれどそれを認めてくれる人も、今はいなかった。
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*H・K* - 同じ“嫉妬”っていうお題？なのにいろんな人で書けるなんてすっっごいと思います！これからも頑張ってください♪ (2021年9月26日 8時) (
レス) @page4 id: b7f7467b2d (このIDを非表示/違反報告)
たまご - こんばんわ！いつもこんな素敵な小説を書いてくださってありがとうございます！！先生の小説をよんで、いつも元気とキュンキュンを貰えます！(o^∀^o)これからもずっと応援してます(≧▽≦)いつもいつもほんとに幸せをありがとうございます！頑張ってください(^^)/ (2021年8月15日 0時) (レス) id: 6e4fdc75b3 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - あるこばれーの。さん» いつもありがとうございます(^^) おこがましくないですよ！とても嬉しいです、、！最後まで頑張りますのでお付き合いよろしくお願いしますm(._.)m (2020年10月29日 20時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - kanaさん» いつも私の作品見ていただきありがとうございます(^^) 感謝です、幸せになります！ (2020年10月29日 20時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - smile0312さん» ありがとうございます(^^) 幸せになります！ (2020年10月29日 20時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるか
| 作成日時：2020年8月14日 23時
