乏しさと空腹 ページ13
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・大学2年生 20歳 嫉妬？
治side
「…(人1)、最近えらいモテまくっとんで」
「は…？」
銀の言葉に手の力が緩んで。ほどよい苦さのカフェオレを落としそうになってしもた。
目の前で心配そうに俺を見つめる銀は、(人1)と同じ大学に通っとる。ホンマにたまたまらしい。
学部も一緒らしくて、よく互いから互いの話を聞くことがある。羨ましいなあと思いつつ、(人1)に変な虫が寄り付かんように見張るのを頼んでしまっとるから、感謝しかない。
たまにこうして講義の後に連絡をしてカフェで待ち合わせては、(人1)の様子伝えてくれとる。ホンマにええ友達。
けれど、穏やかに過ごしとったある日、今日。
銀はちょっと言いづらそうにその事を話し始めた。
「…ほ、ほんまに？」
「おん…なんや最近よお知らん学部の男共が(人1)に声かけてくんねん。ご飯食べよ、とか言って…」
「…(人1)は？」
「断っとる。本人眼中にないみたいやわ」
ちょっとだけ、安心。
モヤモヤしつつカフェオレをもう一度口に含んだ。やっぱりほどよく苦くて甘い。
「…心配や…やっぱ一緒の大学にしとけば良かったわ」
「けど治、どうしても今の大学受けたかったんやろ？」
「おん」
「大丈夫やって。(人1)は確かに基本そうやけどいざとなったら芯強いからな」
学生時代に散々喧嘩しとったからよお知っとるやろ、って銀は笑う。
あの時のことを思い出して、確かに、と俺も笑みをこぼした。
ちょっとだけ、気が晴れたような感じがした。気分だけ。
「…(人1)が可愛くて魅力的なのは俺のおかげやしな」
「うわ、有り余る余裕…」
「(人1)は私が育てました。めちゃくちゃ自分好みに」
「意味深な言い方やめろや〜〜」
肩をバシッと思いっきり叩かれて2人でケラケラと笑い合う。
ツムも角名も県外に行ってしまった今、こうして身近で話してくれる友達は銀だけ。今までもこれからも、きっとこのままがええ、と思うた。
「…ところで、その肝心な(人1)は？」
「レポート出してくるから先行けって……あ、あれやない？」
「ん？
…は？何しとんねんアイツら」
窓の向こう、俺らの視線の先には、
男2人に手を掴まれてめんどくさそうに首を振る(人1)の姿が。
「治、」
「…ちょっと行ってくるわ」
カフェオレを机に置いて、
眉間にシワを寄せながら立ち上がって(人1)のもとへ向かった。
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*H・K* - 同じ“嫉妬”っていうお題？なのにいろんな人で書けるなんてすっっごいと思います！これからも頑張ってください♪ (2021年9月26日 8時) (
レス) @page4 id: b7f7467b2d (このIDを非表示/違反報告)
たまご - こんばんわ！いつもこんな素敵な小説を書いてくださってありがとうございます！！先生の小説をよんで、いつも元気とキュンキュンを貰えます！(o^∀^o)これからもずっと応援してます(≧▽≦)いつもいつもほんとに幸せをありがとうございます！頑張ってください(^^)/ (2021年8月15日 0時) (レス) id: 6e4fdc75b3 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - あるこばれーの。さん» いつもありがとうございます(^^) おこがましくないですよ！とても嬉しいです、、！最後まで頑張りますのでお付き合いよろしくお願いしますm(._.)m (2020年10月29日 20時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - kanaさん» いつも私の作品見ていただきありがとうございます(^^) 感謝です、幸せになります！ (2020年10月29日 20時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - smile0312さん» ありがとうございます(^^) 幸せになります！ (2020年10月29日 20時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるか
| 作成日時：2020年8月14日 23時
