ちゃんと正せるように。 ページ26
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「あら(人1)ちゃんどうしたの！？その頬っぺた！」
「えへへ、ちょっと喧嘩しちゃって…」
「昨日飛雄も顔に傷作ってきたけど…まさか飛雄にやられたの？」
「…うん。でも大した傷じゃな、」
「あんのバカ息子…！帰ったら怒鳴ってやる…！」
「お、落ち着いて…」
翌日。
今日は体育館の点検で部活がないため、早く帰宅した。
朝は普通に見えたけど、何となく気になって放課後隣のクラスを覗いたけど飛雄の姿はなく。
もう帰ったのかな？と思って帰路につき、
隣の家をチラリと見れば、玄関の草むしりをしていた飛雄ママに会ったのだ。
「まあ私は喧嘩止めれずに拳がたまたま当たっただけだし…直接じゃないから、大丈夫です…うん」
「あらそうなの？飛雄と喧嘩したのかと思ったわ…でも当たりどころ悪かったわね…傷残らないといいけど」
「多分大丈夫…それより飛雄まだ帰ってないですか？」
「うーん、まだ帰ってないわねえ…どこか寄り道してるのかしら」
「そっかあ…」
どこに行ってるのだろうか、と少し心配になりながら家に戻ろうとした時、
せっかくだからお茶でも、と飛雄ママに手を掴まれ、気づいたら飛雄の家のリビングにいた。
「(人1)ちゃん紅茶飲める？」
「飲めます」
「砂糖は？」
「じゃあ一個だけ、」
「はーい」
飛雄のママは手際良く紅茶を入れ、私の前にお菓子と共に差し出した。
そして目の前に座る。
「懐かしいわねえ…覚えてる？5歳の頃のこと。ここでカレーに温玉乗せるか乗せないかで喧嘩したこと」
「忘れない、あれは…未だにそれで喧嘩してるし」
「あらそうなの？じゃあもう10年来の喧嘩だ」
「…くだらないことで争ってるなぁ」
笑いながら紅茶を喉に流し込む。
ほどよい甘さが口全体に広がって、ほぅ…と思わず息を吐く。
「でも、きっとそんなくだらないことが飛雄にとっては楽しいのよ」
「ええ、そうなの…？」
「そうよ。あの子昔から口下手だからお友達少なくって。(人1)ちゃんとしか遊んでるとこ見たことないし…。
だから本人は無意識だけど、(人1)ちゃんには少しだけ甘い面もあるのよ」
いつも飛雄の側にいてくれてありがとうね、と飛雄ママは笑った。
私は少し照れ臭くなって、それを隠すように紅茶を一気に飲み干した。
「(一度逃げちゃったけど…京治くんの言った通り、
今度は悩める時、間違った時、正せるように…ちゃんと側にいよう)」
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ましゅ(プロフ) - ヒェ〜〜〜最高すぎました〜〜〜はるかさんって、センスの塊なのもそうですけど、ツンデレを扱う天才ですよね！？！？京治くん挟むのも天才〜〜〜大好きです！！ (2020年6月21日 17時) (
レス) id: 01c5a5310c (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 狐さん» コメントありがとうございます！ギュンギュンしてくれたなら何よりです← 臣臣くんの小説ただいま執筆中なのでもう少しだけお待ちください〜！(^^) (2020年6月17日 17時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - チベットさん» コメントありがとうございます！そこに気づけてもらえて嬉しいです…このシリーズ完結したらぼちぼち色々書くつもりでいるのでまた覗きにきて下さいね〜！ (2020年6月17日 17時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - しぃらさん» コメントありがとうございます！赤葦くん大好きなのでついつい導入させてしまうんですよね笑 はい！体調第一で頑張りますので佐久早くんの小説楽しみにしててくださいね！(^^) (2020年6月17日 17時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 虹華さん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえてめっちゃ嬉しいです励みになります(^^) 佐久早くんの小説楽しみにしててくださいね！ (2020年6月17日 17時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるか
| 作成日時：2020年5月23日 23時
