纏わりつく感情。 ページ22
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影山side
「可愛くなったと思わない？(人1)、」
「かわ…いいですか？アイツ」
「ああ…いつも一緒にいるから魅力に気づかないのか」
「赤葦さん、目変っす」
「え、そう？いつも通りだよ」
菅原さんにこっそり背中にセミの抜け殻をつけられて、
気づいてギャアギャアと叫びまくっている(人1)を見て、赤葦さんが微笑む。
…この人の視線は、どこか『苦手』だと思った。
心の内を見透かされているような。
…"あの人"みたいだと、なぜか思ってしまうから。
「ところで影山」
「なん、すか…」
「バトルするのはいいけど…まさか(人1)を泣かすような事は言ってないよね」
「言っ…てない、っす」
やっぱり苦手だ。
優しく笑っているのに、こちらを見つめる瞳の奥はあり得ないほど冷たい。
それならいいけど、と赤葦さんはまた騒ぐ(人1)に視線を戻した。
…この人、一見大人しそうに見えて怒らせたらやばい人なのでは？
「あ〜、赤葦さん、は、その…」
「ん？」
「(人1)のこと、す」
「好きに決まってる」
「食い気味…」
「あ、家族として、って意味だからね」
いとこってホラ家族みたいなもんでしょ？
そう言う赤葦さんに、俺はなぜか、ホッとしてしまったのだ。
ハッとして慌てて赤葦さんを見れば、やはり見透かしたように笑った。
「良かった、って思ったでしょ今」
「お、思ってません！」
「必死だね」
「…はい」
「うーん頑なだな…まあいいか。(人1)の魅力もいずれ分かるよ」
その時、赤葦さんがチームメイトに呼ばれて、
じゃあ、と背を向けた。
と思ったら、あ。と何か思い出したかのようにもう一度俺の方を振り返って、
「望まれたものじゃないけど」
「…？」
「一応、いとこだって結婚出来るからね？」
「え、」
俺の驚いた顔を見て満足そうに笑う赤葦さんは、
今度こそ、背を向けて去っていった。
俺はあまりの衝撃にその場に立ち尽くしたまま。
「(いとこって、結婚…できるのか！？)」
「飛雄〜？何そんなとこで突っ立ってんの？」
「…(人1)」
「え、何。そんな小難しい顔して…京治くんに意地悪でも言われた？」
「…い、言われてねえ」
そのまま(人1)の横を通り過ぎる俺に、
変なの。という声が小さく呟いた。
「(…確かに変だ、俺)」
＿モヤモヤとした感情が、纏わりついている気がした。
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ましゅ(プロフ) - ヒェ〜〜〜最高すぎました〜〜〜はるかさんって、センスの塊なのもそうですけど、ツンデレを扱う天才ですよね！？！？京治くん挟むのも天才〜〜〜大好きです！！ (2020年6月21日 17時) (
レス) id: 01c5a5310c (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 狐さん» コメントありがとうございます！ギュンギュンしてくれたなら何よりです← 臣臣くんの小説ただいま執筆中なのでもう少しだけお待ちください〜！(^^) (2020年6月17日 17時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - チベットさん» コメントありがとうございます！そこに気づけてもらえて嬉しいです…このシリーズ完結したらぼちぼち色々書くつもりでいるのでまた覗きにきて下さいね〜！ (2020年6月17日 17時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - しぃらさん» コメントありがとうございます！赤葦くん大好きなのでついつい導入させてしまうんですよね笑 はい！体調第一で頑張りますので佐久早くんの小説楽しみにしててくださいね！(^^) (2020年6月17日 17時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 虹華さん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえてめっちゃ嬉しいです励みになります(^^) 佐久早くんの小説楽しみにしててくださいね！ (2020年6月17日 17時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるか
| 作成日時：2020年5月23日 23時
