幼なじみ、兼、天敵。 ページ3
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「いってきます」
玄関の扉を開けて、
朝の眩しい日の光を身体いっぱいに浴びる。
ローファーの音が歩くたびにコツコツとリズム良く響いて、
ふあぁ…と思わずあくびが漏れる。
…しかし、油断できるのはここまで。
私は隣の家の玄関前でピタリと止まる。
そこでタイミングを見計らったように、
家の扉が勢いよく開いて。
「…はよ」
「おはよ飛雄。髪の毛すごい跳ねてるよ」
「嘘だろ、どこだ」
「うっそ〜」
「〜っ！また騙しやがったな！(人1)ボゲェ！」
「いだだだだっ！ごめ、頬つねるなちぎれる！」
真っ黒の学ランを着て、エナメルバックを肩にかけるこの男は、
影山飛雄。もう10年以上も共に過ごしている私の幼なじみである。
いや、中学の時に一度思春期を迎えた私達は少しだけ、気まずさから距離を置いていたのだけど。
いつの間にか、またこうやってからかい合う仲になっていたのだ。
…まあ、それだけだったら良かったのだけど。
生憎、私と飛雄は、
「…おい」
「なに」
「今日こそは温玉のせを認めてもらうからな」
「いや認めるも何も食べれないっつってんじゃん。バカなの？あ、バカだったわ」
「うるせえただの食わず嫌いだろ」
「食わず嫌いじゃないです〜。今日も温玉のせようとしてくる飛雄を阻止するから」
「やってみろよ」
「にやけんなウザい」
＿＿幼なじみ、兼、天敵、なのだ。
それは、もう10年前くらいの出来事である。
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ましゅ(プロフ) - ヒェ〜〜〜最高すぎました〜〜〜はるかさんって、センスの塊なのもそうですけど、ツンデレを扱う天才ですよね！？！？京治くん挟むのも天才〜〜〜大好きです！！ (2020年6月21日 17時) (
レス) id: 01c5a5310c (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 狐さん» コメントありがとうございます！ギュンギュンしてくれたなら何よりです← 臣臣くんの小説ただいま執筆中なのでもう少しだけお待ちください〜！(^^) (2020年6月17日 17時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - チベットさん» コメントありがとうございます！そこに気づけてもらえて嬉しいです…このシリーズ完結したらぼちぼち色々書くつもりでいるのでまた覗きにきて下さいね〜！ (2020年6月17日 17時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - しぃらさん» コメントありがとうございます！赤葦くん大好きなのでついつい導入させてしまうんですよね笑 はい！体調第一で頑張りますので佐久早くんの小説楽しみにしててくださいね！(^^) (2020年6月17日 17時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 虹華さん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえてめっちゃ嬉しいです励みになります(^^) 佐久早くんの小説楽しみにしててくださいね！ (2020年6月17日 17時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるか
| 作成日時：2020年5月23日 23時
