お茶目以外の何もんでも。 ページ14
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「…ほんで侑達に捕まっとったんか」
「おん…あの子達が求めとるんは北の弱点とか見たことない表情とかなんに、
途中から『北さんと付き合えばええやんか』みたいな話させられて頭ん中、？でいっぱいやったわ」
「お疲れ様やな、(人1)」
「さきちゃんの裏切り者！！急に消えよって！」
「宮侑の金髪見えたから慌てて逃げてもうたわ、ごめんな」
心身共にボロボロの状態で食堂から帰ってきて、
とりあえず5限をうけた後に練とさきちゃんに泣きついた。
まあ明日から嫌やけどちゃんと一緒におったるからな、とさきちゃんは言ってくれたからとりあえず明日からは勝ちや。
北だけ少し席が離れていて、チラリと見れば何やら文庫本を読んでいた。真面目かっての。
「で？付き合うん？」
「は？死んでもないわ。向こうも絶対ないやろ」
「意外とあるかもしれへんで？そういう同士って結構気が、」
「練、アンタマジでやめろや…それ以上言うたら角名くんに小学校の時の"ゆみこ先生事件"の話するで？」
「性格悪いなお前…ほんなら"拓哉くんの筆箱事件"の話は侑にでもしよか」
「アンタも性格悪いやん…あーもう、練と話するとだいたい脱線すんねんな」
いや話脱線させたん自分やろ、と笑う練を無視して私はまたうなだれた。
「あ〜〜もう、ぜーんぶ北のせいや…」
「どっちかっていうとアンタのせいやと思うで、(人1)」
「やかましい〜。豆腐は何か舌触りとかダメやねん…
少しくらい許してくれてもええやんか〜！北のバカアホ鬼畜豆腐ハンバーグオタク〜ッ…」
「ほぉ…バカアホ鬼畜豆腐ハンバーグオタクで悪かったな」
「は！？」
何やら不吉な声がして顔を上げれば、
先程まで練が座っていた場所にはなぜか北が座っとって。
練はその隣で苦笑いして立っとった。
…え、
「何入れ替わっとんねん！」
「いや信介が代われって言うたから」
「わざわざ！ほんでやっぱりアンタ前世忍者確定やわ！全く気付かへん！」
「ちょおそんな大きい声で喋らんといてくれんか。鼓膜破れるわ」
「この距離で鼓膜破れるわけないやろアホ」
ほんで私に何か用なん？と言えば、
練に用事あっただけや。お前にはない、とバッサリと言い捨てられた。
…いや、
「じゃあ何で入れ替わったんや！」
遠ざかる2人の背中を見て私は叫んだ。
…やっぱ北はお茶目以外の何もんでもない。
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ミカ(プロフ) - 本当にこの作品を読んでいる時間が最高でした！シリーズの中でこのお話が一番好きだなって思いました。花言葉で心情の変化をを表したりするところ、流石です!!!セリフ一つ一つに深い意味が込められていて素敵でした！あと、私も北信介って名前の響き好きです(笑) (2020年5月25日 21時) (
レス) id: ee1104400e (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 狐さん» ありがとうございます！語彙力！笑 嬉しいですありがとうございます^ ^ 出来たので是非読んでみてください〜！！ (2020年5月24日 23時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - しぃらさん» ありがとうございます！大丈夫ですか生きてください…！ふいに北さん花絶対似合う、って思ったら調べるのにめちゃ時間かかって後悔したんですけどね(・・;) 影山くんの小説もぜひぜひ！読んでくださいね！ (2020年5月24日 23時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - チベットさん» ありがとうございます！いや小説出すほどのレベルじゃないですまじで笑 実は名前にも意味があるんです、キタキツネの天敵は犬らしいので…^ ^ 影山くんの小説でも探してみてくださいね (2020年5月24日 22時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 虹華さん» コメントありがとうございます！最後の告白のところは実は書き始めたときからもう決めてました笑 意外とギザな告白好きそうだなって…笑 影山くんの小説もぜひぜひ読んでくださいね^ ^ (2020年5月24日 22時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるか
| 作成日時：2020年5月3日 22時
