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赤葦side
「赤葦！久しぶり！来たぞ！」
「木兎さん、お久しぶりです。玄関で叫ばないでください」
「赤葦〜。これ一応みんなからお土産〜。お口に合わなかったら私に全部頂戴ね〜」
「ありがとうございます、きっと白福さんには渡らないと思います」
とある仕事休みの日。
誰が言い出したかなんて記憶にないが、
高校時代のバレー部の先輩達が、俺の家に集まることになった。
もちろん全員が全員仕事休みなワケもなく、
役者の小見さん、電気工事会社に勤める尾長は来られなかったらしい。
「あ、こんにちは〜、ご無沙汰してます」
「(人1)じゃん！あ！チビ達もいるじゃん！」
「初めましてじゃないでしょ？ほら、挨拶して？」
「こんにちはーー！」
「こん、ちゃーー！」
「元気だなあ」
子供達が(人1)の腕から降りて、治斗が木兎さんに、京花はおずおずと雀田さんの元にそれぞれ駆け寄っていった。
どうぞ、上がってください、という(人1)の声と共にみんなリビングへと歩き出した。
.
「何歳になるんだっけ？」
「治斗が今年3歳で、京花がこの前2歳になりました」
「え、京花もう2歳なん…嘘、この前まで赤ちゃんだったろ」
「木葉さん、アンタも一児の父でしょう。子供の成長ははやいんですよ」
「そうだなあ…うん、確かに」
木兎さんと遊ぶ子供達を、隣に座る(人1)と共にソファに座りながら眺める。
あの時からもう10年が経って、みんな30歳手前になって。
それぞれ家庭をもつようになるというのはいつまでも不思議な感覚だ。
「…2人とも、まだ菜の花の辛子和え…とかで喧嘩はしてるのか」
「鷲尾さん、そこ気になっちゃうんですね！」
「お前らの始まりといえばそれだからな」
「…まあ、ぶっちゃけ言えば今でも争ってますよ」
(人1)の淹れた麦茶を飲みながら答える。
チラッと(人1)を見れば同じことを考えていたのか、少し不機嫌そうな目と目が合った。
「…まあ、結局(人1)が負けて美味しい菜の花の辛子和えを作ってくれるんですけどね、」
「うるせー次は負けねー」
「妻の口悪くない？大丈夫？」
「すみません猿杙さん、まだ躾が足りなくて…」
「いや犬じゃないし。やめてよね」
俺の頭を小突く(人1)に、
鷲尾さんは「いつまでも変わらなくてどこか安心した」と笑っていた。
そう、どこまでも、
俺達は、変わらない。きっと。
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くまとも(プロフ) - 作者さんの表現、私は好きです。文学小説みたいに少し難しいですが、情景は浮かんでくるし言葉の表し方がすごい好きです。 (2022年4月9日 10時) (
レス) @page37 id: d164243b11 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - らいすさん» リクエストありがとうございます！了解しました！楽しみにしててください(^^) (2020年8月14日 23時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - smile0312さん» 嬉しいです！本当に素敵なリクエストありがとうございました(^^) またお願い致します！！ (2020年8月14日 23時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
らいす - 突然失礼します！宮治で喧嘩＆嫉妬編みたいです！よろしくお願いします！ (2020年8月13日 22時) (レス) id: 353c3ad3a3 (このIDを非表示/違反報告)
smile0312(プロフ) - 早速リク消化ありがとうございました！！ニヤケながら読ませていただきました！またなにか思いついたらリクエストさせていただきます！ごちそうさまでした (2020年8月13日 5時) (レス) id: 5bb02e7866 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるか
| 作成日時：2020年7月22日 18時
