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捕食者の目。 ページ10

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待って。

脳みそをフル回転させて一旦整理してみよう。




たしか、猫見つけて、

赤葦猫!て言ったら離しなよって言われて、

離して、赤葦の方を向いたら急に腕引っ張られて、





赤葦の胸にダイブしてしまった。

(この間0.5秒)






「あ、の、えと、あかあ、」




その瞬間、

私の横をけっこうなスピードで自転車が通って行った。



…片手にスマホ持って。







「…俺たちのこと見えてなかったっぽいねあの人」

「あ、うん……そう、だね」





ゆっくりと掴まれた腕をはなされる。

なぜか、分からないけど、

心臓バクバクいっててとまんない。



なんだこれ。





「大丈夫?」

「あ、うん赤葦のおかげで何も…その、ありがと」

「……顔赤いけど」

「っは!?そんなわけないから!第一暗くて赤いとか見えるわけ、」

「見えるよ、俺夜目(よめ)きくもん」




スッと目を細めて私の姿をとらえる赤葦。

その姿は、まるで、





「…猛禽類だ、こわ」

「へえ…兎川にはそう見えるの」

「うん。地味に怖いからヤメテ」

「つかまえてやる」





再び伸びてきた赤葦の手を、

今度はスルリとかわす。




「身軽だね。さっきは飛び込んできたのに」

「あれは不可抗力!意地でもつかまってたまるか」

「可愛くないね」

「可愛くなくても結構です」




結局気づいたら隣で歩いてて、


私達はさっきの出来事なんかまるでなかったかのように互いを罵り合い、家路についた。




家に着いて玄関の扉を閉めた途端、


膝から力が抜けて、へたりと座り込む。






「(なんなの、なんなの……?)」



心臓の鼓動が止まらない。


玄関にある鏡で自分の顔を見ると、




「あ、かい…」






こわかった。



一瞬だけ、あの目を見たとき、



本気で捕らえられると思った。









「………ご飯食べて、寝よ」




なんかもう考えたくなくなって、


とりあえずリビングへと足を動かした。


ーーーー−ーーーーーーーー

※赤葦くんが超能力使えるとかそういう類の話ではありません。(´-`)

赤葦くんって書くの難しいな……

兎とフクロウ。→←猫。



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(プロフ) - ごめんなさいちょっと尊い… (2022年4月7日 7時) (レス) @page8 id: 7d2166206e (このIDを非表示/違反報告)
ぴよ(プロフ) - 泣きました!本当にこのお話好きです...!赤葦最高ですっ...赤葦万歳...お疲れ様でした! (2021年2月28日 8時) (レス) id: ebdd1925d4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 赤葦推しの私死亡、、、 (2021年1月5日 16時) (レス) id: 324728c5bd (このIDを非表示/違反報告)
杏仁豆腐 - よしこういう時は円周率だ、からめっちゃ吹きました!頑張ってください!! (2020年7月4日 9時) (レス) id: d74ccecfb0 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - vさん» お返事遅くなりすみません(泣)コメントありがとうございます!そう言ってもらえてとっても嬉しいです!これからもよろしくお願いします!! (2020年3月6日 0時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はるか | 作成日時:2020年2月16日 19時

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