猫。 ページ9
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「…なんでこうなったんだ」
「俺に聞かれても。てかもう少し早く歩いてよぶつかる」
「アンタ歩くのはやすぎんだよ歩幅！考えて！」
「兎川足短いもんね」
「ねえ人に言われると余計傷つくからやめよ」
街灯がつき始めた道を、
赤葦と二人で並んで歩く。
まあ並んでっていっても横じゃなくて縦に並んで歩いてるんだけど。
赤葦が後ろ歩いてるからストーカーされてるみたいでちょっとホラーなんですが。
事の発端は、あのバレー部3年生達だった。
1人で帰ろうとした私を呼び止めて色々聞いてきた。
並んで歩く私達の前を、赤葦と木兎さんが話しながら歩いてて、
ふいに見つかった時は、は？何でまだいるの？みたいな顔されたけど、木兎さんとの話に戻って特にこっちは気にしてなかった。
で、分かれ道になったとき、
私と赤葦以外みんな反対側に向かった。
……え？
「兎川ちゃん〜赤葦〜また明日な！」
「じゃーなー」
「赤葦〜暗くなってきたから兎川ちゃん送ってけよ〜」
今聞き捨てならない言葉が聞こえたような。
「ちょっと待ってください俺は送ってくなんて」
「えだって女の子だよ？1人で帰らすの？鬼畜〜」
「いやあの大丈夫です私1人で帰れるし…」
「危ないからダメだってば」
「あーもう！！つべこべ言わずに送ってく！はい解散！おやすみ！！」
おんなじ方向の人がいて良かったな！じゃあね！ってにこやかに先輩達は去って行った。
「……はあ、もう。ほら歩いて」
「う、そんな嫌なら別に大丈夫なんですけど…」
「いやもう仕方ない。明日色々言われたくないからとりあえず送ってく」
「あ…はい、ありがと、？」
「だから俺の前歩いて」
どうやら隣に並ばれたくないらしい。
どんだけ嫌なんだよ。
そして現在に至る。
「あ、猫！かわいい〜」
「止まらないでよ」
「いいじゃん別に。あ、抱っこさせてくれるの？やだかわいい〜」
ほら、見てみて！って赤葦に見せつける。
「…離してやんなよ」
「何赤葦、猫きらい？」
「いや普通に好きだけど」
「なんなの君ホント」
赤葦がうるさいからおろしてあげた。
元気に生きてね、って。
「てか赤葦さ、」
「…！あぶな、」
猫をおろして赤葦の方を向いた瞬間、
すごい力で赤葦の方に引っ張られて、
「…へ？」
「はあ…危なかった」
赤葦の胸にダイブしてしまっていた。
………？？？
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桜(プロフ) - ごめんなさいちょっと尊い… (2022年4月7日 7時) (
レス) @page8 id: 7d2166206e (このIDを非表示/違反報告)
ぴよ(プロフ) - 泣きました！本当にこのお話好きです...！赤葦最高ですっ...赤葦万歳...お疲れ様でした！ (2021年2月28日 8時) (レス) id: ebdd1925d4 (このIDを非表示/違反報告)
ピ(プロフ) - 赤葦推しの私死亡、、、 (2021年1月5日 16時) (レス) id: 324728c5bd (このIDを非表示/違反報告)
杏仁豆腐 - よしこういう時は円周率だ、からめっちゃ吹きました！頑張ってください！！ (2020年7月4日 9時) (レス) id: d74ccecfb0 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - vさん» お返事遅くなりすみません（泣）コメントありがとうございます！そう言ってもらえてとっても嬉しいです！これからもよろしくお願いします！！ (2020年3月6日 0時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるか
| 作成日時：2020年2月16日 19時
