ピリピリ。 ページ7
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「おはよう」
「……よ」
「聞こえないけど」
「おはようって言ってるけど？耳だけおじいちゃん化しちゃっイダァ！？」
「あごめん手すべった」
「赤葦いいいぃぃぃ！！」
持ってたシャーペンが床に落ちる。
今この人、手すべったとか言って耳つねってきた！
「すごい顔。面白いから写真撮って木葉さん達に見せようかな」
「そしたら暴力されたってチクるよ」
「あんなの暴力って言わないでしょひ弱すぎ」
「いやアンタさパワー考えなよ…」
あのにこやかな雰囲気はどこへやら。
私と赤葦の間の空気はピリピリとしている。
出会ってからたったの数日で、
私達は仲のいい友達という立場から、天敵という立場になった。
赤葦は表情一つ変えずにしれっと毒を吐くし、
私も私で負けず嫌いな血が騒いで対抗してしまって、
もはや誰も止めようがないし、手がつけられなくなっていた。
あの食堂での一件後、木兎さん達は私のところへ来て、ごめんねと謝ってくれた。
『俺が兎川ちゃん巻き込んだからだよな！！ほんっっとにゴメン！！！』
『いや、あの、』
『あの木兎がきちんと謝れてる……！』
『明日槍降るぞこれ……』
木兎さんはなんか真剣に謝ってくれたけど(レアらしい)
木葉さんと小見さんは半分面白がってて、
『赤葦のあんな 殺 意のある顔みたことないからちょっと新鮮っていうか』
『ごめん俺もちょっと続き気になってる』
『いや面白がらないでくださいよ…』
何を言っても面白がるだけだから、先輩達に助けを求めるのはやめた。
「じゃあね」
「じゃーねそのまま帰ってこなくていいよ」
「なに、今度は頬つねられたい？あ、頭グリグリするのも得意なんだけど、」
「暴力で！訴えるぞ！」
「あーはいはい。ごめんねか弱いもんね」
「ほんとに黙って部活に行ってくれよ…」
降参です、とでもいうように机に伏せれば、
フッと笑って教室を出て行った。
「あームカつく！なんだあれ！」
余裕そうな赤葦も、
赤葦のせいで口が悪くなっていく自分も、
「本当にめんどくさい……絵でも描いて心落ち着けよう」
そう決めて美術室に寄り、キャンバスとイーゼルを持って中庭に向かった。
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桜(プロフ) - ごめんなさいちょっと尊い… (2022年4月7日 7時) (
レス) @page8 id: 7d2166206e (このIDを非表示/違反報告)
ぴよ(プロフ) - 泣きました！本当にこのお話好きです...！赤葦最高ですっ...赤葦万歳...お疲れ様でした！ (2021年2月28日 8時) (レス) id: ebdd1925d4 (このIDを非表示/違反報告)
ピ(プロフ) - 赤葦推しの私死亡、、、 (2021年1月5日 16時) (レス) id: 324728c5bd (このIDを非表示/違反報告)
杏仁豆腐 - よしこういう時は円周率だ、からめっちゃ吹きました！頑張ってください！！ (2020年7月4日 9時) (レス) id: d74ccecfb0 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - vさん» お返事遅くなりすみません（泣）コメントありがとうございます！そう言ってもらえてとっても嬉しいです！これからもよろしくお願いします！！ (2020年3月6日 0時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるか
| 作成日時：2020年2月16日 19時
