バレー部こわい。 ページ20
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「(うーん、やっぱ人描くの向いてないのかな私…いろいろ全然わかんない！
ここに描かれてるの木兎さんですって言ったら『冗談いうな！』ってボール当てられそう…)」
「……わ」
「(どうしよ、1回イメージ考え直してみようかな、でも、うーん…)」
「兎川」
「(全体のバランスを考えたら、この動きはおかしいし…)」
「ふっ」
「ひぃぎゃぱあぁぁぁ！？」
完全に集中モードだった私の耳元に息がかかる。
もうそれはそれは突然のことだったのでめちゃくちゃ驚いて変な声出た。
犯人は1人しかいない。
「ぶはっ…なにそれ、女子の出す声？」
「赤葦キサマァァァァ！！」
「あ、今こっち見ないで。兎川の叫び声面白くて地味にキテるから」
「いや全く表情変わってないけど！？」
どうやらもう練習は終わったらしい。
チラ、と時計を見る。
午後7時。
辺りはすっかり暗くなっていた。
「まだ自主練しちゃダメなのー赤葦ィ…」
「だめです。木兎さんの1時間は3時間くらいなので。
まだ暗くなるの早いし、許可出るのもう少し先ですね」
「ちぇ。あ、(人1)！！今日俺描いてただろ！見せて！！」
「え、まだ…あ、ちょ！！」
木兎さんに驚くべき速さでスケッチブックひったくられた。
見せて！て言われてから多分0.2秒くらいしか経ってなかった。こわい。
「あ！おれ！！」
「はい。木兎さんはやっぱスパイク打つ姿かな〜と思って…スパイクのたびに見させてもらいました。下手くそですけど」
「俺の描く木兎さんのほうが絶対上手いよこれ」
「は？てか赤葦はなにしれっと見てるの？そんなに自信あるなら描いてみてよ〜」
「朝飯前」
赤葦はスケッチブックと鉛筆をひったくると(普通に受け取れ)
木兎さんとスケッチブックを交互に見つめて驚くべき速さで鉛筆を動かす。こわい。
木兎さんも木兎さんでポーズ決めてるのこわすぎる。
「できた」
「もう？……………なにこれ」
「木兎さんに決まってるけど」
「……いや、どう見てもメ◯モンじゃん」
赤葦の描いた木兎さんの絵はとにかくひどかった。
関節がぐにゃぐにゃしてて気持ち悪い。
唯一木兎さんらしいところといえば髪の毛の部分くらいか。
それでも木兎さんは『赤葦が俺を…！』って言ってメ◯モンの描かれた紙を抱きしめていた。
赤葦も満足そうだった。
…やっぱバレー部意味わからん。こわい。
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桜(プロフ) - ごめんなさいちょっと尊い… (2022年4月7日 7時) (
レス) @page8 id: 7d2166206e (このIDを非表示/違反報告)
ぴよ(プロフ) - 泣きました！本当にこのお話好きです...！赤葦最高ですっ...赤葦万歳...お疲れ様でした！ (2021年2月28日 8時) (レス) id: ebdd1925d4 (このIDを非表示/違反報告)
ピ(プロフ) - 赤葦推しの私死亡、、、 (2021年1月5日 16時) (レス) id: 324728c5bd (このIDを非表示/違反報告)
杏仁豆腐 - よしこういう時は円周率だ、からめっちゃ吹きました！頑張ってください！！ (2020年7月4日 9時) (レス) id: d74ccecfb0 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - vさん» お返事遅くなりすみません（泣）コメントありがとうございます！そう言ってもらえてとっても嬉しいです！これからもよろしくお願いします！！ (2020年3月6日 0時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるか
| 作成日時：2020年2月16日 19時
