佐藤くん。 ページ18
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「…いいんじゃない、木兎さんならいいっていうと思うし」
「え"っ、ほんと!?ありがと赤葦!!」
「うるさい鼓膜破れる」
あのあと教室帰ったら赤葦いて、
お願いしたら意外なことに許可もらった。
そういうの主将の木兎さんとか、監督とかに相談しなくていいの?って言ったら「まあ大丈夫でしょ」って苦笑いされた。
バレー部意味わからん。
でもとりあえず赤葦に感謝しようと握手求めたら全力で拒否された。
手はたかれたよ。解せぬ。
「こんにちは木兎さん〜」
「お、(人1)じゃん!ヘイヘーイ、どうした!!」
「かくかくしかじかなんですが」
「なにそれ俺モデルになるってことだよな!!マジすげー!!好きなだけ描いてくれー!!」
「ありがとうございます!」
木兎さんの許可取れるの早すぎてビビる。
その後ちゃんと他の人にも、監督やコーチ、マネージャーさんにも事情を説明して、練習の邪魔にならないコートの端や2階ならということで許可をもらった。
「(人1)ちゃん、ボール飛んでくるかもだから気をつけてね」
「はい!お気遣いありがとうございます!」
「木兎のサーブとかスパイクとか当たったら失神しちゃうかもよ〜」
「恐怖与えないでください〜」
雪絵さんとかおりさんが天使のような笑みを浮かべて声をかけてきてくれた。
…いいなぁ。美しい。そして可愛い。
「よ、兎川」
「ん、あ!佐藤くん」
背後から声がかかったので振り向くと、
同じクラスの佐藤くんがいた。
佐藤くんは中学も一緒で、中学3年のときに同じクラスになって仲良くなった。
今も同じクラスで、バレー部で、赤葦とも同じ部活ゆえよく一緒に話してるところも見る。
そして先日、念願のベンチ入りを果たしたそう。
「話聞いたよ。大変だな美術部も」
「ううん、楽しいからいいの。でもバレー部の皆さんには迷惑かけちゃったな」
「そんなことないよ。レギュラーの人達なんかさっきからもう完成楽しみにしてるくらいだし」
「えぇ、そうなの!?そしたら頑張らなきゃ」
「うん、いい作品できるといいね。俺も楽しみにしてる」
「ありがとう佐藤くん!」
それから佐藤くんは練習が始まるまでの間、コートがよく見えるおすすめのポジションとか、
バレーについてとか色々教えてくれた。
「……………」
(((((赤葦がものすごい形相で(人1)達のこと見てる…!)))))
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桜(プロフ) - ごめんなさいちょっと尊い… (2022年4月7日 7時) (レス) @page8 id: 7d2166206e (このIDを非表示/違反報告)
ぴよ(プロフ) - 泣きました!本当にこのお話好きです...!赤葦最高ですっ...赤葦万歳...お疲れ様でした! (2021年2月28日 8時) (レス) id: ebdd1925d4 (このIDを非表示/違反報告)
ピ(プロフ) - 赤葦推しの私死亡、、、 (2021年1月5日 16時) (レス) id: 324728c5bd (このIDを非表示/違反報告)
杏仁豆腐 - よしこういう時は円周率だ、からめっちゃ吹きました!頑張ってください!! (2020年7月4日 9時) (レス) id: d74ccecfb0 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - vさん» お返事遅くなりすみません(泣)コメントありがとうございます!そう言ってもらえてとっても嬉しいです!これからもよろしくお願いします!! (2020年3月6日 0時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はるか | 作成日時:2020年2月16日 19時