◎ サノカップル ２

◎ 家族理想図 ページ40

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夜、ふたり1日休みだった今日は
いつもより早めにベッドに入った



ふたりでスマホゲームしたり
変なカメラアプリで遊んでみたりして
ちょっと飽きてきたとき



「あのさ、１回ちゃんと話したいなって思って。」

『…なに？』




急に真面目な顔をしてそんなことを言い出すから
ちょっとドキッとして変な緊張感





「お互いの家族の理想図。」

『…なにそれ？』





なんか悪いこと言われるのかと思って
ちょっと安心しながらAの話を聞く




「結婚する前にちゃんと話したくて、」

『…例えば？』

「例えば、玲於は結婚したら子供ほしい？」

『もちろん。俺とAの子だよ、ほしいに決まってる。』

「わたしも、玲於との子ほしいよ。」




俺がそう答えるとAは嬉しそうに微笑んで
そう言ってくれた






「じゃあ、何人くらいほしい？」

『2人か3人くらいかな、俺ひとりっ子だったから。』

「兄弟いたら楽しいね、きっと。」

『1人目は女の子で、デレッデレに甘やかしたい。』






パパ抱っこしてって言われたら、きっと
もういいって言われるまで抱っこしてるだろうし

パパあれ買ってって言われたら、
きっとなんでも買ってあげるだろうなぁ。





「じゃあわたしが怒らなきゃ。笑」

『鬼ママだ、鬼ママ。笑』





"もう、パパ！ちゃんと叱ってよ！"

ってAに怒られるのもありだなぁ。




でもなにより、



『パパママって呼ばれながら家族で食卓囲んで
メシ食うのが今の俺の夢。』




ママのご飯美味しいね、って
家族みんなでご飯食べる姿


想像しただけで幸せ





「その夢、叶えようね。」





そう言いながら俺に抱きついてくるAが愛おしすぎて






『…大好きだよ、』

「わ、珍しい。」

『たまにはね。』

「わたしも大好きだよ、れお。」









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