右側のあの子 2

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A 「眠れない･･･」









無理だ、寝れなかった。









それもそうだよ。ここは玲於くんのお家







玲於くんのベット






寝れるはずがない






玲於くんの匂いしかしないんだもの






こんなの私にとっては生き地獄だよ。






嫌なものではないけどさ







こんなの玲於くんがいるようなものじゃんか








寝返りを打って、ふぅとため息ついたら









ガチャッて玄関の開く音がした









帰ってきたんだ･･･







別にこの部屋に来るわけじゃないけど







身構えるように布団に潜り込む








遠かった足音が近くに来て







ガチャッとドアが開く音がした








え！待って、部屋に入ってしたじゃんか








何か用があるのかな･･･








洋服？いや、玲於くん衣装部屋あるじゃんか








目つぶって寝たふりをする









玲 「やっぱ、寝てるよな」









どこにいるかは分からないけど








何となく気配で私の前に立ってるのかな、って







フワッて玲於くんの香水の香りと







少しのお酒の匂い









早く出ていってくれないと、寝るふりにも限界がある









ヒヤッと冷たいものがほっぺに触れて







手･･･？









玲於くんにほっぺ触られてる！？









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