プロローグ ページ1
あなたと出会ったのは、雨の降る日。
大雨なのに傘を忘れた間抜けな私に、同じクラスのあなたは優しく傘に入れてくれたよね。
「……山本さん、一緒に帰らない?送るよ。」
『お、送ってもらうなんていいよ!大丈夫!』
「女の子なのに濡れたら風邪ひいちゃうよ、山本さんが俺と一緒に帰るのが嫌なら傘だけでも渡す」
『さ、流石にそれは………う、じゃあ、お言葉に甘えて………』
あなたは真面目そうに見えるのに意外と面白くて、友達の七五三掛くんと那須さん、森田くんの話をする時はとても楽しそうだった。
でも話に夢中になってても気を使うのは忘れないで、肩が濡れてた私を手を引いて中に入れてくれた。男慣れしてない私は顔が林檎のように赤くなっていたと思う(笑)
結局あなたは私の家まで律儀に送ってったよね。あなたの家は反対方向だったんだと那須さんに聞きました。どこまでもお人好しね。
懐かしいなぁ………
そういえば、この日のことが原因で、すごい目にあったなぁ。でも、この日のことがあったからあなたと今こうして幸せでいられるのかな?
………え?これがなくても好きだったって?
…………恥ずかしいこと言わないでよ、如恵留くん。
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時雨(プロフ) - ぬこさん» コメントありがとうございます!!!!!!更新頑張ります!!!!!!! (2019年10月9日 23時) (レス) id: 1171357104 (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ(プロフ) - すごく続きが気になります!!!!、更新待ってます頑張ってください!!!!!! (2019年10月6日 10時) (レス) id: 203f1708b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:時雨 | 作成日時:2019年3月15日 23時