悪女でなにが悪いの

悪女　17 ページ19

数日後


LIVE当日


もう練習しまくって完璧に仕上げた


水城も出来る様になったし


GENEもEXILEの方も完璧だ


始まるまであと1時間


それぞれアップを始めている


私もストレッチをして心拍数を上げ下げしている


緊張感が出てきた


この感じが好き…


この時だけは一つになれている気がするから


バタバタバタッ


外から聞こえてきた足音


TH「走ってんの誰だよ〜ｗ」


岩「めっちゃ足音大きいっすねｗ」


するといきなり開いたドア


全「「「(ビクゥ)」」」


ス「はぁはぁ…Aさん!!」


あ「私？」


ス「今、病院から電話があったんですけど…」


病院―――…


嫌な予感がよぎる


自分のケータイを見れば茉那の入院している病院から何回も電話が来ていた


集中を切らさないように切ってたんだ…


あ「どうしたんですか？」


ス「い、妹さんが…」


奇跡的にココから病院まではそれなりに近い


でも…


開始まであと30分


あ「どうしよう…茉那っ」


HR「A!!」


あ「HIROさん…茉那が…」


HR「大丈夫だ!落ち着け!!」


あ「また…私が近くにいたから…!!」


HR「違う!Aのせいじゃない!」


静まり返っている楽屋


なにが起きてるか分からないといった表情をしている


HR「病院行くか？」


あ「はi…」


その時茉那の言った言葉を思い出した


(茉「お姉ちゃん、もし私に何かあっても仕事優先してね？皆お姉ちゃんを待ってるんだから!ｗｗ」)



HR「A？」


あ「いいえ。LIVEには出ます。」


HR「A!!」


あ「大丈夫です…取り乱してしまってすみませんでした」


平常心…平常心…


大丈夫…大丈夫…


HR「…そうか。無理はするなよ」


あ「はい」


そう言って出て行ったHIROさん


楽屋はまだ静まり返ったままだ

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