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始業式に出会ったと言っても、廉くんとの出会いは、ちょっと特別というか、普通ではなかった。
校内案内とか、ぶつかっちゃったとか、そういうありきたりのじゃなくて、もっともっとロマンティックな出会い………
と言いたいところなんだけど、実はそうじゃなくて。。。
本当は、結果的にすごくチャラチャラした出会いだった。
でも、本当の出会いの理由に私が気づくのは、廉くんと出会ってから、相当経ってからなんだけどね。。。
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時は遡って、一年前の春。
私が高校一年生の時。
今日は始業式。
新しい出会いにドキドキしながら、無事に一連の行事が終わった。
友達ができるか不安だったけど、結衣という友達ができた。
(すごく嬉しい！！これで一安心…。ひとりぼっちになることは免れた！)
結衣は同じクラスで、出席番号が私の前だったから、席も前後で仲良くなるのに時間はかからなかった。
顔は綺麗系で、どちらかと言えば可愛い系の私とは真逆な感じ。背は私よりも少し高いかな！
下校の時間になり、廊下を結衣と２人で歩いていると男子達が振り向いてコソコソ話しているのがわかる。
結衣「杏と仲良くなれてほんと良かった！友達できなかったらどうしうよかと思ったよ… しかも杏、めっちゃ可愛いし、隣歩けて嬉しいよ！」
杏「待って、それ私のセリフ！もうほんとにずっと不安だったもん！綺麗な結衣と友達になれて、早速素敵な青春の１ページが始まった感じだよ。」
結衣「ははは！笑 ありがとう！」
杏「実はさ、最初に声かけてくれたのが、一年生でもないし、女の子でもなかったの。」
結衣「え？そうなの！？」
杏「ねぇ！って言われて、友達できると思ってワクワクして振り返ったのに、予想外すぎた。笑 でも、すごく背高くてカッコよかったけどね！」
結衣「そうなんだ！笑 でも、イケメンでまだよかったじゃん！」
その後も、男子達に振り向かれつつ、話しながら下駄箱に向かって歩いていると、急に後ろから男の子２人に声をかけられた。
(学年バッチの色からして、２年生かな？)
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作者名：アプリコットママ | 作成日時：2017年7月7日 23時
