小瀧望 ページ14
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Aの隣にはシゲがいて、シゲの隣にはAがいることにいつの間にか慣れてしまっている自分がいた
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スライドショーに映し出されたのは、お洒落なお店で２人がシャンパンを持って笑う姿だった
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シゲがAにプロポーズした、まさにその日だった
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あ「 のんちゃぁん…流星がぁ…… 」
「 なぁに、どないしてん 」
半べそをかきながら歩いてくるAの頭を小さく撫でる
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Aとすっかり『 友達 』関係を築いた俺は、ごくごく普通の『 友達 』を守り続けていた
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そんな俺との距離に心地良さを感じてくれたのか、事あるごとに、Aは俺を頼るようになった
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甘えたなAに、胸が苦しくなるときもあった
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" 俺さ、今日こそAにプロポーズしようと思うねん " と笑窪を見せて笑うシゲが眩しくて、
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たまらなく、羨ましかった。
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『 行かんでよ 』
そう言って掴んだAの手は簡単に解けて、" のんちゃんは、ずるいよ " というAの声だけが頭をかけ巡っていた
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「 ずるい、か… そうやんな…今更、ずるいよな 」
Aの後ろ姿に、そう呟くことしか出来なかった
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俺の手を振りほどいたAの頬は濡れていた
引き留めなければ終わりと知っていたのに、分かっていたのに、動けなかった
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『 駆け引きとか、計算とかなく、好きだって気持ちをストレートに伝えてくれたことが嬉しかったの。 』
シゲとの結婚を決意した君は、やっぱり最高に綺麗だった
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いつからか、君を幸せに出来るのは俺だけだと思っていた。そんな自惚れが君を遠ざけた。
ちっぽけな俺の存在に、時が経ってこそ分かる消せない想いがここにはまだ、残っている
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のんすけ。 - どこの話かは忘れましたが、『本当に伝えたい想いだけは上手く伝わらないようにできていた』というこの言葉は、ＲＡＤＷＩＭＰＳのトレモロという曲からとったのですか？この小説大好きです。お疲れ様でした。 (2016年4月16日 16時) (
レス) id: 0dc16676d2 (このIDを非表示/違反報告)
ぴっぴ。(プロフ) - もう本当に本当に大好きな作品です。文字だけやのにこんなにも感情が左右される感情が溢れてくる作品は初めてでした。ありがとうございました。 (2016年3月25日 10時) (レス) id: 5c065d7c9e (このIDを非表示/違反報告)
赤強めの虹色ジャスミン - お疲れさまでした。本当に最高です。涙がとまらなかったです。 (2015年12月23日 1時) (レス) id: 095fd5fe2f (このIDを非表示/違反報告)
▼@_Criminal gril_@▼ - おづがれざまでじだぁぁぁぁ((涙涙涙涙涙！！感動のラストを遅きながらも見ました！！(涙 目元がもう真っ赤でずぅぅぅ((涙涙涙！！続編いっでぎまじゅうぅぅ！！ (2015年11月8日 22時) (レス) id: 0c32ba1f81 (このIDを非表示/違反報告)
ともか - 最後まで目が離せません！途中からなきそうになりました。。 (2015年10月24日 18時) (レス) id: f89003e09d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：じゅんめろんぱん
| 作成日時：2015年7月13日 18時
