ＲＥＮＴＡＬ

35 レ ン タ ル . ページ35

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案の定2人は私のベッドで寝ていた｡



･･･狭くないのかな｡



そんな事を思いながら晩御飯の事を思い出す｡



そう言えば私､あんまり喋ってなかったかも｡



それが2人の不安の引き金になったのかな…?



｢ごめんね･･･ごめん… ッ｣



2人を私は結局､選べなかった｡



2人はとても優しくてかっこよくて時に可愛くて｡



私には勿体無いレンタル彼氏だった｡



｢大好きだよ､2人共…｣



勇太くんの頬､玄樹くんの額と順番に唇を落とした｡



｢･･･言い逃げするつもり?｣



｢僕ら､起きてるんだけど?｣



｢ゆ､勇太くん､玄樹くん…!｣



まさか､起きてるとは思わなくて｡



思わず溢れそうになっている涙を拭った｡



｢俺も/僕も､Aが好きなんだから｣



そう言った2人は両側から私を抱き締め､
頬にキスをしてくれた｡



｢勇太くん、玄樹くん、、ありがとう…｣



それからずっと3人でくっ付いていた｡



だけど1時間が過ぎるのはあっという間で･･･｡



｢もう時間みたいだな｣



｢…そうだね｣



2人が薄くなっているのは気のせいだろうか｡



ふとそんな時､眠気が襲ってきた｡



｢お休み､A｡
大好き､例え記憶を無くしても｣



｢好きだよ｡
神宮寺よりもね♬｣



薄れゆく意識の中で2人の言葉が聞こえていた｡







さようなら｡







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