番外編 其の壱 ページ24
※番宣で出ていた突破ファイルを元にしています
『ねぇ信長、たまにはアイスじゃなくてかき氷食べたくない？』
夏真っ盛り。
暑さで溶けてしまいそうなこの季節、みやちゃんが期間限定でアルバイトを始めたらしい。
しかも、ワゴン販売のかき氷屋さんだとか。
なんでこんな暑い時期にわざわざ外バイト？という言葉はすんでのところで呑み込んだ。
『いつにしよっか？』
「明日はどうだ？」
『急だね。でもいいよ、明日土曜日だもんね』
毎日一緒に登下校しているとはいえ、わざわざ学校のない日に二人でお出かけなんて、いつぶりだろうか。
ちょっと緊張。
あ、でも、
『明日どこにワゴン止まるのか聞くの忘れた…』
「それなら私が知っている」
『え？』
突然私たちの会話に参加してきたのは、伊達くんだった。
「日下部のバイト先だろう？」
『そうだけど…』
「何故貴様が知っている？」
聞きたいことを信長がズバッと言ってくれた。
「先週の土曜に日下部が働いているところに出会った。そのとき、毎週土曜日は同じ場所にいると聞いたんだ」
「なら、貴様も一緒に行くか？」
『え、』
「いいのか？」
まさかの提案。
なーんだ、二人で出かけるのを楽しみにしていたのは私だけだったんだ。
少しだけ残念にも思ったけど、まさか伊達くんに来ないで、なんて言う訳にもいかず。
伊達くんはちらっとこちらを見てきたけど、笑顔を返しておいた。
「決まりだな」
─────────────────────────
翌日、私たちは伊達くんの案内でみやちゃんのバイト先を訪れた。
『あれかな？』
ふわふわ頭の店員さんが、道行く人に声をかけていた。
「かき氷いかがですかぁー！ふわふわ、ふわふわのかき氷！いかがですかー！台湾かき氷！やってます！！！！」
みやちゃんはゴミ捨てにでも行っているのか、今はいないみたいだ。
そのうち帰ってくるだろう。
台湾かき氷、という文字だけでも魅力的なスイーツに、心が躍る。
『ね、台湾かき氷だって！早く行こ！』
「そうだな、」
信長も伊達くんも、そこまで台湾かき氷に興味がないのか、表情一つ崩さない。
まあ、二人とも真顔が通常営業なんだけど。
はしゃぎすぎている私が可笑しいのか、信長がちょっと笑って足を早めてくれた。
『あの、かき氷三つお願いします』
「い、いらっしゃいませ…」
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美優(プロフ) - 有紀さん» 初めまして！コメントありがとうございます☺️私も最近続きを書きたい欲が出てきました！気長にお待ちいただければ嬉しいです！ (4月14日 14時) (
レス) @page31 id: c086026ca6 (このIDを非表示/違反報告)
有紀(プロフ) - 初めまして、このドラマが好きで読ませていただきました。続き楽しみにしてます。 (3月29日 18時) (レス) id: 1322499c70 (このIDを非表示/違反報告)
美優(プロフ) - ななさん» お久しぶりです！嬉しいです✨ (3月22日 15時) (レス) id: c086026ca6 (このIDを非表示/違反報告)
なな - TVerで配信開始されたので懐かしくなりまた読みにきちゃいました。 (3月6日 23時) (レス) id: 114e35bcaa (このIDを非表示/違反報告)
美優(プロフ) - らんさん» ありがとうございます！最近は更新できていませんが、読んでくださる方がいると思うと嬉しいです😊 (2023年4月15日 18時) (レス) id: c086026ca6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆう | 作成日時：2022年8月30日 10時
