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「勘弁しろ!俺は戦のない世を、ノロノロ行くさ」


信長がペリーさんに向かってウインクを飛ばした。


「ふっ、ぶはははははは!!」

『え…』


ペリーさんはよっぽど駄洒落が面白かったらしく、手を叩いて爆笑し始めた。


「おい見ろA!」

「この程度で!?」


信長が肩越しに振り向く。

とても嬉しそうだけど、みやちゃんの言う通りだ。

初歩の初歩というか、小学生並みというか、とにかくツボが浅すぎる。


「Oh, yeah」

「貴様、なかなかにわかる奴ではないか!」


信長がペリーさんの肩を叩く。


「@#/&_☆」

「何言ってんだうつけ」


ペリーさんも楽しそうに何か言っていたが、流暢すぎて全く伝わっていなかった。

兎にも角にも、これ以上ペリーさんたち黒百合高校の人と衝突することはなさそうで、安心した。

後は、今後兄が何も仕掛けてこなければ。

複雑な感情をシャットアウトするように、目を瞑った。






─────────────────────────




次に目を開けたときに見えたのは、見慣れた天井だった。

信長が家まで連れ帰ってくれたのだろうか。

顔を横に向けると、額から生ぬるいタオルが落ちた。

寝ている間に置いてくれたらしい。

キッチンで何やらゴソゴソしている信長が見えた。

信長って料理できたっけ?

時折カードフォンを覗き込むような仕草をするから、調べてまで何かを作ってくれているようだ。

やがて、私の視線に気がついたのか、信長がこちらを見た。


「A?起きたのか」


ベッドの脇にしゃがんで、額に手を載せる。

しなやかで綺麗な手が、冷たくて気持ちよかった。

信長が少し顔を顰めたような気がしたけど、気にしない。


『連れて帰ってくれてありがとう』

「全く、貴様は無茶のしすぎだ」

『んへへ、』

「水飲むか」

『うん』


想像以上に拗らせていたらしく、体を起こすのにも一苦労。

背中側に座ってくれた信長に甘えて、体重をもたれかけさせた。

口元に差し出されたコップから、ゆっくり水分を補給する。


「お腹空いてるか?」


せっかく何かを作ってくれている信長には申し訳ないけど、正直なところ全く食欲はなかった。

首を小さく横に振る。


「薬のために少しでも食え」

『んー、』


信長がまたベッドに寝転ぶのを手伝ってくれる。

さっきまで感じていた温もりと離れるのが寂しくて、咄嗟に信長の服を掴んだ。

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美優(プロフ) - 有紀さん» 初めまして!コメントありがとうございます☺️私も最近続きを書きたい欲が出てきました!気長にお待ちいただければ嬉しいです! (4月14日 14時) (レス) @page31 id: c086026ca6 (このIDを非表示/違反報告)
有紀(プロフ) - 初めまして、このドラマが好きで読ませていただきました。続き楽しみにしてます。 (3月29日 18時) (レス) id: 1322499c70 (このIDを非表示/違反報告)
美優(プロフ) - ななさん» お久しぶりです!嬉しいです✨ (3月22日 15時) (レス) id: c086026ca6 (このIDを非表示/違反報告)
なな - TVerで配信開始されたので懐かしくなりまた読みにきちゃいました。 (3月6日 23時) (レス) id: 114e35bcaa (このIDを非表示/違反報告)
美優(プロフ) - らんさん» ありがとうございます!最近は更新できていませんが、読んでくださる方がいると思うと嬉しいです😊 (2023年4月15日 18時) (レス) id: c086026ca6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆう | 作成日時:2022年8月30日 10時

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