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『みやちゃん…』
「信長くんたちは今、自らの意志で行動しています。自らの意思で団結し、味方を信じ、知恵を出し、戦っている。自らが、正しいと思ったことを貫いて」
徳川くんが顔を上げた。
『…足、まだ痛む?』
徳川くんの視線がこちらを向く。
何も言わなかったけれど、無言の肯定のように思えた。
「その傷は、自らの戦い方を選んだ、武田くんの意思そのもの」
河原で髪を振り乱し、必死で徳川くんの足を攻撃していた武田くんが思い出される。
「道も行く末も、いくらでも変えられるのではないでしょうか。定めなど、天気予報のようなものです。雨だと言われて、晴れることだってありますから」
『…そうだね。自分の意思で行動したことなら、それでいいんだよ。史実通り、定めに則った行動だったとしても、そんなのは後から見た人が勝手に決めたこと』
徳川くんは、じっと考えているようだった。
そこに、ジャージの生徒が駆け込んでくる。
「信長がやってきました!」
「何!?」
「信長くん…!」
「来たな…」
慌てる兄とは裏腹に、落ち着いた様子でペリーさんが出ていった。
『信長…』
「Aちゃん!?」
いよいよ信長が到着した、という安心感からか、体から力が抜けていく。
そのまま、みやちゃんにもたれかかってしまった。
兄は私の様子に気がついていない。
『ごめんね、大丈夫だから…』
「やはり、お兄様に伝えた方が、」
『だめ、』
そうこうしているうちに、教会の中に残っていた兄とジャージの生徒たちが姿を消した。
信長たちの軍勢の誰かが忍び込んできたときに、油断させるためだろう。
さっきペリーさんとコソコソ作戦を立てているのを聞いた。
やがて、視線の先で小さな頭が二つ覗いた。
あれは…、秀吉くんと龍造寺くん?
「Aちゃーん、みやびちゃーん」
小さな声で秀吉くんが呼びかける。
「秀吉くん!」
『しっ!』
慌てて唇に指を当てた。
兄たちにバレてしまう。
「助けに来たでー!」
が、虚しくも秀吉くんたちが姿を現してしまった。
「『だめ!』」
みやちゃんと二人立ち上がったが、遅かった。
二人の前に、ゾロゾロとジャージの生徒たちが立ちはだかる。
「うっそ…多…」
「そこまでだ!」
兄がやってきた。
「それぞれの武将が自らの特性を活かし、一つの目的に向かって思いを繋げていく実に見事な策だ!」
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美優(プロフ) - 有紀さん» 初めまして!コメントありがとうございます☺️私も最近続きを書きたい欲が出てきました!気長にお待ちいただければ嬉しいです! (4月14日 14時) (レス) @page31 id: c086026ca6 (このIDを非表示/違反報告)
有紀(プロフ) - 初めまして、このドラマが好きで読ませていただきました。続き楽しみにしてます。 (3月29日 18時) (レス) id: 1322499c70 (このIDを非表示/違反報告)
美優(プロフ) - ななさん» お久しぶりです!嬉しいです✨ (3月22日 15時) (レス) id: c086026ca6 (このIDを非表示/違反報告)
なな - TVerで配信開始されたので懐かしくなりまた読みにきちゃいました。 (3月6日 23時) (レス) id: 114e35bcaa (このIDを非表示/違反報告)
美優(プロフ) - らんさん» ありがとうございます!最近は更新できていませんが、読んでくださる方がいると思うと嬉しいです😊 (2023年4月15日 18時) (レス) id: c086026ca6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆう | 作成日時:2022年8月30日 10時