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「信長がわざわざ大事な大事なAちゃんをお前に託してまでこの作戦を作った意味を、よう考えろ！！！立て家康！最後の一手は、お前や」
信長の思いはよく伝わった。
後は徳川くん次第だ。
「ははははははは！！！！！そんな言葉にこいつが耳を貸すはずないだろう！こいつはな、多くの人間を苦しめた悪魔なんだ！！」
兄が恨めしそうに徳川くんを見た。
「…確かに、家康くんがしてきたことは、許されることではありません。しかし、人は常に人に出会い変わります！」
「変わらない！」
『お兄ちゃん、』
「こいつが変わることなど絶対、」
『絶対は絶対にない！…絶対は、絶対にないんだよ。もうやめてお兄ちゃん！目を覚まして！』
兄の血走った目は、それこそ悪魔のようだった。
一体どこで掛け違えてしまったんだろうか。
「家康！」
前を向いて考え込む徳川くん。
と、徳川くんの表情が変わった気がした。
「んあああああ！！！」
ガタガタと体を震わせ始めたと思うと、徳川くんは自らを縛っていた鎖を腕の力だけで弾き飛ばした。
ここまでは流石に想定外だったらしい。
みやちゃんと私だけじゃなくて、秀吉くんと龍造寺くんも顔を見合わせて驚いている。
兄たちも含め、その場にいた全員の目と口がまんまるに開いていた。
徳川くんがゆっくりと立ち上がる。
「おっそいわ、あほ」
「ちくしょー！！」
徳川くんに向かっていった生徒を、一発で仕留めてしまった。
そして、兄の方に顔を向けると、静かに歩き始めた。
兄は、化け物でも見たような表情でジリジリと後ずさっていく。
「あ、あ、あ、あ、来るなー！！！」
『徳川くん、』
とうとう兄は椅子の後ろに隠れてしまった。
「来るな化け物！！！」
「…お前は、何も悪くない」
兄のその言葉が、ずっと徳川くんを苦しめてきた。
実際にはわからないけれど、そんな気がした。
ただ、徳川くんも言うように、兄が悪いとも言い切れなかった。
徳川くんが教会の扉に向かって歩き始めると、すぐに秀吉くんたちが駆け寄ってきて、縄を解いてくれた。
「Aちゃん、怪我ない？」
『…大丈夫。ありがとう。信長は、』
「無事や。その辺であぐらでもかいてんちゃう？…待って、なんか体熱ない？」
『、大丈夫』
正直、体は限界だった。
全身が怠く、頭を持ち上げているのも辛い。
けれど、私の戦いはまだ終わっていないから。
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美優(プロフ) - 有紀さん» 初めまして！コメントありがとうございます☺️私も最近続きを書きたい欲が出てきました！気長にお待ちいただければ嬉しいです！ (4月14日 14時) (
レス) @page31 id: c086026ca6 (このIDを非表示/違反報告)
有紀(プロフ) - 初めまして、このドラマが好きで読ませていただきました。続き楽しみにしてます。 (3月29日 18時) (レス) id: 1322499c70 (このIDを非表示/違反報告)
美優(プロフ) - ななさん» お久しぶりです！嬉しいです✨ (3月22日 15時) (レス) id: c086026ca6 (このIDを非表示/違反報告)
なな - TVerで配信開始されたので懐かしくなりまた読みにきちゃいました。 (3月6日 23時) (レス) id: 114e35bcaa (このIDを非表示/違反報告)
美優(プロフ) - らんさん» ありがとうございます！最近は更新できていませんが、読んでくださる方がいると思うと嬉しいです😊 (2023年4月15日 18時) (レス) id: c086026ca6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆう | 作成日時：2022年8月30日 10時
