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「60ポイントを持つ、秀吉くんだ」
「俺！？」
秀吉くんもまさか自分が指名されると思わなかったらしく、驚いている。
「作戦はこうだ。例えば、真田が秀吉を倒すという旗印を出して勝つ。すると真田は、60ポイント獲得する。負けた秀吉は、挑戦を受けた側だから損はない。次は、伊達が秀吉を、信長は真田を倒すという旗印を出し、それぞれ挑戦者が勝つ。このように特進クラス同士で戦を繰り返していけば、ポイントが倍々で増えていき、家康の208ポイントを上回ることができる。そうすれば、家康は指名せざるを得ない」
「いけるで！この作戦！」
「おお！」
ついさっきまでいがみあってピリピリしていたクラスが、黒田くんの作戦一つでやる気になり、団結し始めた。
さすがは名軍師。
頭もキレるけど、口もうまいからみんな納得しちゃうんだよね。
徐に前に出て行った信長が、電子黒板に何かを書き始めた。
『PBB？』
「ポイント倍々作戦！」
自身ありげに振り向いた信長だったが、本多くんにしか響かなかったらしい。
「ださ」
「ダサいけどいいんじゃない？馬鹿たちにもわかりやすいし」
と、みやちゃんがスタンディングオベーションを始めた。
みんなもつられて拍手している。
え、考えたの黒田くんだよね？
信長は黒板に書いただけだよね？
だけど、信長があんまり嬉しそうな顔をしていたので突っ込まずに拍手しておいた。
─────────────────────────
こうしてPBB作戦が始動。
真田くんが秀吉くんをクイズで倒すという旗印を掲げたことで始まった。
─真田幸村。
大坂夏の陣で徳川家康を追い詰め、日の本一の兵と言われた、知略の武将。
毛利くんと榊原くんはあっち向いてホイ。
本多くんと今川くんは椅子取りゲーム。
PBB作戦は順調に進み、特進クラスのみんなは次々とポイントを稼いでいた。
「いやPBB作戦絶好調だなぁ！」
「順調すぎて怖いくらいだ！」
「よし、次はお前たちの番だ、頼むぞ」
榊原くんに肩を叩かれて立ち上がったのは龍造寺くんと井伊くん。
「おう！」
「おおーし、先行ってんぞ」
「任せたばい」
旗印を掲げる側の井伊くんが会場を出て行った。
「しかし、信長の馬鹿は役に立たねえが、黒田はすげえよな」
「まあ、俺は信用してねえ」
「え？それはどうしてですか？」
前田くんの言葉に反応したのは竹中くんだった。
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美優(プロフ) - Ａ？さん» コメントありがとうございます！前田くんと絡めるように頑張ります！ (2022年8月26日 10時) (
レス) id: c086026ca6 (このIDを非表示/違反報告)
Ａ？ - 凄く面白いです前田との絡みが欲しいです (2022年8月25日 15時) (レス) @page35 id: 463b37ca19 (このIDを非表示/違反報告)
涼杜兄妹(プロフ) - いつも楽しく拝読しております！秀吉ともっと絡ませてほしいです！！！ (2022年8月25日 14時) (レス) @page35 id: a89c13a921 (このIDを非表示/違反報告)
美優(プロフ) - すずさん» ありがとうございます！ (2022年8月23日 19時) (レス) id: c086026ca6 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - 応援してます!! (2022年8月19日 18時) (レス) @page13 id: c8c40d0f19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆう | 作成日時：2022年8月10日 0時
