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でも、もし再開できたとして、黒田くんがいなくても上手くやっていける？
「ならば、作戦の再開はできない。裏切り者は他にもいるんだ。リスクの高い作戦に踏み出すわけには、いかないな」
『だったら、』
「私がどうにかします」
私の言葉を遮るように、みやちゃんが言う。
「みなさんが、安心して遂行できる作戦を、私が考えます」
考えていることは同じだった。
『明らかに信長側、徳川くんにはつかない私たちが考えた作戦だったら、みんなも納得してくれる？』
「どこへ行くんだ」
上杉くんの声に後ろを振り返ると、武田くんが教室から出ようとしていた。
「どこへ行こうと自由だ。別にこの教室に、大将がいるわけでもない」
それは、武田くんの身の振り方について話しているようでもあった。
私たち3人は、黒田くんに美術室まで呼び出されていた。
お説教タイムだよね…
「あれは！PBB作戦を再開させるための芝居に決まってるだろ！！」
『やっぱり…』
「申し訳ありません！そうとはつゆ知らず、」
みやちゃん気づいてなかったの！？
案の定、黒田くんに怒られる私たち。
腕をバンバン、足をドンドンして全身で怒りを表現している。
「じゃなかったらさ俺があんな馬鹿どもに平伏するわけないじゃん！」
「でも！」
「でも何でも何！？」
「でも、でも、あのまま、止めなかったら黒田くんだけが罪を被ることになるじゃありませんか」
「もう甘い！！！味方でさえ切り捨てる覚悟をしろ！」
しゅんとしながらも後悔はしていないという顔をするみやちゃん。
「蝶野は！？お前は絶対気づいてただろ！」
『だって、』
怒りの矛先が私に向いた。
全部バレてる。
「でもの次はだってか？なんだ！？」
『だって、そんなの、間違ってるもん。黒田くんだけ切り捨てるなんて、そんなのできない！』
黒田くんに向かってぷくっと頬を膨らませた私を見て、黒田くんはため息をついた。
「お前もだ信長！なぜあのとき蝶野と日下部を止めなかった！？」
これ以上は無駄だと思ったのか、黒田くんが今度は信長に向かっていく。
「わからん。だが、誰かを犠牲にして上に立つ。それは、和とは呼べん。…はずだ、多分」
いやそこで自信失くすのやめて？
「はぁ歯切れが悪い！じゃあさじゃあさ聞くけど、じゃあどうするつもりだどうやってあいつらを束ねていく！？」
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美優(プロフ) - Ａ？さん» コメントありがとうございます！前田くんと絡めるように頑張ります！ (2022年8月26日 10時) (
レス) id: c086026ca6 (このIDを非表示/違反報告)
Ａ？ - 凄く面白いです前田との絡みが欲しいです (2022年8月25日 15時) (レス) @page35 id: 463b37ca19 (このIDを非表示/違反報告)
涼杜兄妹(プロフ) - いつも楽しく拝読しております！秀吉ともっと絡ませてほしいです！！！ (2022年8月25日 14時) (レス) @page35 id: a89c13a921 (このIDを非表示/違反報告)
美優(プロフ) - すずさん» ありがとうございます！ (2022年8月23日 19時) (レス) id: c086026ca6 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - 応援してます!! (2022年8月19日 18時) (レス) @page13 id: c8c40d0f19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆう | 作成日時：2022年8月10日 0時
