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毛利くんは一人棒を持っているけど、それで人殴ったりしないよね？
祈るように手を合わせる上杉くんとみやちゃん。
伊達くんと信長はじっと座っている。
私も、信長の横に立って制服のスカートを握りしめた。
《旗印戦、開始》
「来るぞ！」
廊下の様子を伺っていた榊原くんが列に戻った。
「「よいしょー」」
龍造寺くんの肩を掴んだ井伊くんと酒井くんが、ふざけて龍造寺くんを押し出す。
「なんや？やめてぇ？」
まだ気持ちに余裕がありそうだ。
そこに、ジャージの生徒たちが大勢入ってきた。
「待たせたなぁ」
「「「「特進クラスのみなさんよぉ！！！」」」」
「弱いものいじめは望まぬのだが、やむなし」
「かかってこいやぁ！」
「お前ら、一番弱そうな奴を、狙え！！」
「「「「あいつだぁ！！！」」」」
リーダーらしい人の掛け声に、ジャージの生徒たちが一斉に指を差したのは、龍造寺くんだった。
「えっえっ、やっぱ、俺？」
戸惑う龍造寺くんに、再び顔を見合わせた井伊くんと酒井くん。
「「よいしょー！」」
再び龍造寺くんを押し出すと、戦いが始まった。
ジャージの集団を次々と倒していくみんな。
信長、私、みやちゃん、伊達くん、上杉くんだけが動かずにじっとしていた。
「女の子はっけーん！」
そこに、私たちに気がついた生徒がやってきた。
龍造寺くんより私たちを狙った方が早いことなんて、誰が考えてもわかる。
いずれ誰かに目をつけられることは覚悟していた。
深呼吸をして、相手になろうとしたら、信長に手首を掴まれた。
『何、』
「やめておけ」
『でも』
すると、毛利くんと前田くんが私たちの前に立ち塞がって相手を倒してくれた。
「前に言っただろう。Aに暴力は似合わない」
「家康は」
「どこにいる？」
辺りを見回しても、旗印を出したはずの徳川くんは現れていなかった。
「てめえ、負けたくせにいいのか！？」
「旗印戦に負けただけくさ！守る権利までは奪われちょらん！！」
本多くんと背中合わせになった加藤くん。
秀吉くんに負けた後も私たちに協力してくれていたけど、そんな気持ちだったんだね。
『そういえば、秀吉くんいなくない？』
「あれを見ろ」
『え？』
信長が指差す方を見れば、教室の外からこちらを覗き込む秀吉くんが見えた。
何かを叫んでいるけど、ガラス越しだと何も聞こえない。
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美優(プロフ) - Ａ？さん» コメントありがとうございます！前田くんと絡めるように頑張ります！ (2022年8月26日 10時) (
レス) id: c086026ca6 (このIDを非表示/違反報告)
Ａ？ - 凄く面白いです前田との絡みが欲しいです (2022年8月25日 15時) (レス) @page35 id: 463b37ca19 (このIDを非表示/違反報告)
涼杜兄妹(プロフ) - いつも楽しく拝読しております！秀吉ともっと絡ませてほしいです！！！ (2022年8月25日 14時) (レス) @page35 id: a89c13a921 (このIDを非表示/違反報告)
美優(プロフ) - すずさん» ありがとうございます！ (2022年8月23日 19時) (レス) id: c086026ca6 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - 応援してます!! (2022年8月19日 18時) (レス) @page13 id: c8c40d0f19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆう | 作成日時：2022年8月10日 0時
