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「今回の旗印戦の制限時間は24時間。そのうち朝の8時から夕方5時までは学校にいなくてはいけないルールです。恐らく家康くんは、明智くんの下校のタイミングを狙ってくるのでは」
日が傾き始めた頃、作戦会議をしましょう！とみやちゃんがホワイトボードに表を書いて解説を始めた。
「そうですよね」
「明智くん、どうされるおつもりで」
「僕は今夜、ここに泊まろうと思ってます」
「それは危険ですわ！家康くんが夜中に来ないとも限りませんし」
『ねえ、ちょっと重いんだけど』
「黙って聞いていろ」
信長は、私の膝を枕にしてソファに寝転がっている。
若干腹が立ったのでデコピンしてやった。
「家康くんの行動はわかります」
「と言いますと？」
「反家康同盟のメンバーが、家康くんの現在地を随時伝えてくれます。だから、僕のことは気にせずに」
「そうですか」
そんなことまで頼んでいたんだ。
抜かりがないなぁ。
『いった！』
「悪い…」
突然、信長が起き上がったせいで信長の額と私の顎がぶつかった。
2人の話を中断してしまう。
けれど、信長は特に何も言うことなく、明智くんを振り返っただけだった。
『みやちゃん、今日は帰ろっか』
「でも…」
『きっと大丈夫』
心配そうなみやちゃんと2人、教室へ鞄を取りに戻る。
みんな帰ってしまった後だった。
もう一度図書室へ信長を呼びに行き、さらに元来た道を戻るようにして玄関に向かった。
と、前を歩いていた信長がふと立ち止まった。
『痛っ』
「2回目ですね…」
信長の真後ろを歩いていた私は、今度はまともに信長にぶつかった。
「どうされたんですか？」
「なぜ家康はこの旗印戦を24時間にしたのか。武田のときはたった3分だったのに…」
「それは、武田くんが逃げるタイプではなかったからでは？」
「もう一つある」
「なんでしょう」
信長が近くの柱にもたれてこちらを向いた。
「恐らく家康は、明智が隠れていたことに気づいていた」
「えっ？」
「なのにあえて見逃した…」
「何のために？」
そのまま信長は図書室へ引き返していく。
「信長くん？」
『信長、』
「俺は残る。貴様はAを連れて帰れ」
「えっ、2人きりで、泊まるおつもりですか？それはいけません」
「なぜだ」
本能寺の変を気にしているのだろうか、みやちゃんは信長に詰め寄った。
確かにちょっと気になるけど、今の明智くんがそんなことをするとは思えなかった。
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美優(プロフ) - 紗奈さん» コメントありがとうございます！私も嬉しいです！！ (2022年8月15日 19時) (
レス) id: c086026ca6 (このIDを非表示/違反報告)
紗奈 - 私このドラマシリーズ好きなので嬉しいです！ (2022年8月15日 18時) (レス) @page6 id: 2c45cd1730 (このIDを非表示/違反報告)
美優(プロフ) - すずやまさん» そのお言葉が一番嬉しいです！ありがとうございます🥰 (2022年8月9日 2時) (レス) id: c086026ca6 (このIDを非表示/違反報告)
すずやま(プロフ) - 更新楽しみに待ってました！☺️これからも作成頑張ってください！ (2022年8月8日 18時) (レス) @page37 id: 50da26ed0a (このIDを非表示/違反報告)
美優(プロフ) - 寧々さん» わざわざありがとうございます！全然迷惑じゃないですよー！！ (2022年8月5日 16時) (レス) id: c086026ca6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆう | 作成日時：2022年7月25日 9時
