Living life (ページ5)

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丈『おっはよーう!!』

何時ものうるさいくらいのテンションで入ってきた人物。

そう、丈だ。

そのまま自分の席に着くのかと思いきや、私の方に向かって来る丈。

大子『え、なんか丈くんこっち向かってきてない？』

私の前の席に座る大子が言う。

『え、な、なに…』

丈『お前、なんで起こしてくれへんの？』

丈の衝撃的過ぎる質問。

そんなことを今この場で言ったら絶対やばい!!

そう思った私は、咄嗟に丈を引っ張り皆に聞こえない声で

『なんで、あんな大声で言うねん!!一緒に住んでるのバレたらどうするん？』

丈『別にバレたってええやん。』

『私が良くないの!!アンタと一緒に住んでるなんて言ったら私どうなるか…』

丈『まぁ、俺イケメンやもんな』

『自分で言うなアホ』

丈『で、Aは俺と住んでるのバレるんが嫌なんやな』

『うん』

丈『分かった。秘密にしといてやってもええで。』

『ありがと』

丈『やけど、条件があんねん』

『なに？』

丈『朝、起こして？』

『は？』

丈『いや、俺朝弱いねん。やから起こしてくれへん？』

『別にええけど』

丈『よっしゃ』

条件って言うから覚悟を決めた方がええんかと思って構えてもうたやんけ。

大子『あのー、お二人さん？』

丈『あ、ごめんごめん。』

ふと向き直ると、クラスの皆がこちらに注目していた。

大子『アンタ達どういう関係？今まで全く関わりないと思ってたけど。』

『あ、それは…その…』

丈『いやー、やっぱりさ、あんまり関わりない子でも仲良うなりたいなと思ってん!!やからあんまり絡んで来ない此奴と話してみたかっただけやで!!』

丈の言葉に納得したように席につく皆。

助かった…

丈『じゃあ、後でな』

そう言って私の頭をポンポンっとして席に戻る丈。

なんだよ。彼奴慣れてやがる。

なんて心では思ってても、不覚にも少しドキッとした。

私も席に着くと、隣の席の和也がこちらを見ていた。

『和也？どうしたの？』

和也『別に…』

『和也？』

和也『仲ええんやね、彼奴と』

『良くはないよ。バラそうとしたから言うなって言っただけやで？』

和也『ホンマ？』

『ホンマ』

和也『そっか』

先生『ほら始めるぞー』

それからスグに先生が来て2人とも前に向き直る。

その後、和也はいつも通りでとても安心した。