[ゲゲゲの鬼太郎] 或る夜叉使い 2

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翔「えっ…！？こんなに！？」


鬼太郎達がねずみ男に近付く


目玉おやじ「コレッ！勝手な事をするでない」


そう言うと鬼太郎とAがねずみ男を後ろの方へ投げ飛ばす


鬼太郎「コイツの言う事は気にしないで下さい」

『では翔さん、行きましょう』


翔「あ、ああ！いや…俺は隣村の民宿で待ってる 妖怪を追っ払ったら呼びに来てくれ…」


鬼太郎、A「『あっ…でも…！』」


翔「宜しく〜！」


そう言うと逃げる様に翔は立ち去って行った。


鬼太郎、A『「あぁ…」』


目玉おやじ「自分の母親が危ないと言うのに…薄情じゃのぉ」


『本当なの！全く…』


そして、鬼太郎達は翔の母親…雅恵の元へと向かった。




＿＿＿＿





すねこすり「にゃあ？」


雅恵「あっ…」


すねこすりが雅恵の膝の上に乗り、すり寄った。


雅恵「慰めてくれるのかい？シロ……うっ！ｹﾞﾎｯｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯ 今年の風邪は長引くねぇ…」


すねこすり「にゃあ…」


すねこすりは雅恵を心配そうに見つめていた。


雅恵「あたしの子で居てくれるのは…お前だけだよ…」


すねこすり「にゃああ！」



草陰


鬼太郎「あの猫か…」


『昔居た猫にそっくりなの…』


目玉おやじ「しかし、随分と仲が良さそうじゃのお」


ねずみ男「どーせ、演技でしょ猫にはロクなの居ないんだから…冷酷で凶暴で心なんて持っちゃいねえ！嫌だ嫌だ…」


すねこすり「……」


『……ねずみ男…』


ねずみ男「ん？……」


ねずみ男が前を向き直すと目の前にはすねこすりが居た。


すねこすり「…ッニャアアア！！」


ねずみ男「どわあーーっ！！き、鬼太郎〜〜！！A〜〜！！」


ねずみ男がすねこすりに追いかけられ、河辺まで逃げる


河辺まで行くと鬼太郎がすねこすりにリモコン下駄を飛ばす


しかし、すねこすりはリモコン下駄を踏みつけ軽々と避け着地する


鬼太郎「…どういうつもりで…あの人間と居るんだ？」


鬼太郎が聞いてもすねこすりは口を開かず、毛繕いをしたり虫にじゃれたりとしていた。


鬼太郎「黙ってるなら…僕は力づくでもお前と雅恵さんを引き離さなければならない」


『……』


鬼太郎は真剣な表情で告げ、

Aは黙り込み 神妙そうな、強ばった顔ですねこすりを見つめる


すると黙っていたすねこすりが口を開く


すねこすり「引き離す…？」


そう言った途端、巨大な猫になる


鬼太郎とAは警戒し構えをとる






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