[ゲゲゲの鬼太郎] 或る夜叉使い

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裕太「ヒイィイ！」

すぐに猫娘とAの後ろに隠れる。


そして鬼太郎とAが裕太庇うように手を伸ばす


鬼太郎「ダメだよ」

『裕太君は数少ない人間のお友達なの！』


「食べちゃ駄目なの〜？…はぁ…美味しそうなのに…」


残念そうに沼へと戻って行った。


鬼太郎「わかっただろ？ゲゲゲの森には人を食べようとする奴もいるんだ」


裕太「…でも！鬼太郎さんとAさん、猫娘さんがいれば大丈夫でしょ〜？」


猫娘「当たり前じゃない！」

猫娘が照れながら言い、


『でも裕太君、少しは気を付けてね』

昔の自分を思い出しているA


鬼太郎「懲りてない…」

呆れた様な、驚いた様な感じで言っていた。




＿＿＿＿





鬼太郎「次はどこに行けばいいんだ？」


『！あのお婆ちゃん…さく婆の所は？』


鬼太郎「あの婆さん機嫌が良いかわからないからなぁ…とにかく、山爺の居場所が近い 早く抜けよう」


皆が歩き出すと裕太はある実に反応する。


裕太「……」


『裕太君？鬼太郎達が行っちゃうよ？』


Aが鬼太郎達の方へ向いた瞬間、


ﾌﾞﾁｯ…


山爺の実を取ってしまった。


鬼太郎「何やってるんだ？」


裕太「！」


鬼太郎「行くよ」


裕太「っあ！うん！」


裕太とAは走り出した

すると取った実の部分から黒い影が出てくる


『………？』

Aが嫌な気配を感じ取り背後を振り向いたが…


『……気のせい？』

そこには もう 何もなかった。




＿＿＿＿





またしばらく歩いていると子泣き爺に会う。


子泣き爺「おぉい鬼太郎〜A〜」


いつもの様にぐびぐびと酒を飲む


鬼太郎「子泣き爺…」

『またこんな所で飲んでるの？』


子泣き爺「酒飲みには酒があればそこが天国じゃ！」


猫娘「鬼太郎！A！」


鬼太郎「ん？」

『どうしたの？』


森の方を見つめる


目玉おやじ「森が騒いでおる 何かあったんじゃ」


『父様！でも…一体何が…』


目玉おやじも反応する


鬼太郎「一反木綿！！」


一反木綿「は〜いな〜」

一反木綿が鬼太郎の声に反応し飛んでくる


鬼太郎「裕太君、君は子泣き爺とここに居てくれ」


裕太「えっ」


『私達は森を調べて来るから！』


裕太「うんっ…」


状況把握をしていなかったが素直に聞き入れてくれた


鬼太郎達は一反木綿に乗り、猫娘はAの後ろで若干頬を染めていた。


鬼太郎「子泣き爺！裕太君を頼んだぞ！」


子泣き爺「あ〜い」

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