[ゲゲゲの鬼太郎] 或る夜叉使い

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かまいたち「待てよ二口女」


二口女「邪魔しないでおくれよ」


かまいたち「丁度いいじゃねぇか 最後の柱のガキが足りなかった。だろ？たんたん坊」


たんたん坊「おう！！」


地面からヌッとたんたん坊が出てきた。


そして…


ﾍﾞｼｬ！！


液体に包まれたAが出てきた。


まな「！A！！大丈夫！？しっかりして！」


まながAの身体を揺さぶるが反応がない。


二口女「おや ガキが二人も…どっちかは喰っても良いだろう？」


たんたん坊「駄目だ コイツはただのガキに見えるが秘めたる妖力がある コイツの妖力を利用すれば効率は良いだろう」


二口女「仕方ないねぇ…」


二口女が諦めると途端にまなの足元が波打ち吸い込まれて行く。


まな「！…っ」


まなは最後の力を振り絞り、写真を撮りメッセージを書き、送信した。


そのままAとまなは沈んでいき、人柱へとなった


柱が全て揃い朱い妖気が立ち込める。






＿＿＿＿






その頃鬼太郎はカラスに乗りスタジアムの工事現場へと向かっていた。



目玉おやじ「急ぐんじゃ！この事件の中心は恐らく…」


鬼太郎「父さん！アレを！」



鬼太郎が言った方向を見ると朱い妖気が漏れ出ていた。


それに比例し、妖怪城も這い上がって来た



猫娘「鬼太郎！！これ見て！」


猫娘が大慌てでまなとの連絡を鬼太郎に見せる。


その内容は柱とたんたん坊達、Aが気絶している写真だった。

メッセージも書かれていた



＿＿




Aとまなが捕まり 鬼太郎は歯を食い縛る。

何よりAが気絶しているたんたん坊達への怒り、Aを守れなかった自分への悲しみ、

様々な感情が鬼太郎を襲った。



目玉おやじ「…いい子じゃな」


鬼太郎「…はい」



一反木綿「おーい！」

そこへ鬼太郎の仲間達が走って来た。



子泣き爺「助けに行くのじゃろ？手伝うぞ！」

砂かけ婆「あの子には色々と恩があるしのぉ」

ぬりかべ「ぬりかべ！」


鬼太郎「皆…ありがとう 力を貸してもらうよ。

(A…すぐに助けに行くからな…！)」





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