廉くんとアイス ページ11
暑い夏の日、私たちはクーラーのきいた涼しい部屋でだらだらしていた。
本当にこういう日は一歩たりとも動きたくない。
さすがの廉くんも今日はお疲れの様子で、さっきからずっと私の服の袖を握ったままスマホをいじっている。
……唐突にアイスが食べたくなってきた。
夏になると突発的にアイスを食べたくなってしまう。きっと私だけではないはず。
ただ、どうしても動きたくない。
「廉くーん」
『なーにー』
「アイス取ってきて」
『やーだー』
想像通りの返事だった。
「取ってきてくれたら何でもしちゃう」
『おっけー取ってくるわ』
まだまだガキよのぉ、そんな言葉に惑わされるとは。
まぁ、取ってきてくれるんだし、今日は何でもしてやろう。今日だけ。
『取ってきたで』
「ありがとー……って何で1個しかないの、しかも何で廉くんが食べてんの」
『二人で食べればええやん。何でもしてくれるんやろ？』
ニヤニヤしながらアイスを美味しそうになめる廉くん。
小癪な真似をしおって……だけどやっぱりアイスは食べたいもんで。
「はいはい、わかりましたよ。早くちょーだい」
『ん、あーん』
「あーん」
私が口を開けば思いっきりアイスを突っ込んでくる廉くん。
それをゆっくり出し入れし始め、急いで口の中からアイスを引っこ抜いた。
「アイスで遊ぶな、変態永瀬」
『ごめんごめん、1回やってみたかったんやもん。でも色気凄かったわぁ』
「ばーか」
廉くんと二人で食べたアイスは、いつもより甘く感じた。
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も。(プロフ) - あっぷる。さん» 初コメありがとうございます。楽しみにしていただけて何よりです。リクエスト承知しました！これからも気ままに投稿していくつもりですので、よろしくお願いします。 (2019年8月6日 20時) (
レス) id: 677285a89c (このIDを非表示/違反報告)
あっぷる。 - 初コメ失礼します！毎回楽しみに読んでいます！リクエストで、廉くんと一緒にゲームする話がみたいです！よければお願いします！これからも無理しない程度に更新頑張ってください。影ながら応援しています！ (2019年8月6日 20時) (レス) id: a5d4815696 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：も。 | 作成日時：2019年8月6日 0時
