2人の悪魔と過ごす日々 (ページ5)

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(スキャターside)

ミスターと共にホテル・ハイタワーについたとき、廃墟だった場所だから部屋は汚いかもしれないと聞いて少し、身構えていたのですが…

いざ、ホテルについて中を見て見ると、廃墟とは思えないほど綺麗でした！
出迎えてくれたお二人は、ノアさん、ルイさんというらしく、ご丁寧に案内してくださいました。

ルイさんが荷物を持ってくださったときはびっくりして顔が熱くなりました…！
男性にあのような扱いをされたことなかったものですから…

『スキャター様？大丈夫ですか？』
「ひあっ！？」

ハッとすると、ノアさんが私の顔を覗き込んでいたため思わずびっくりして、後ずさりしてしまいました。

『あ、申し訳ありません…。返事がなかったので体調が悪いのかと…』
「あ！ちがうんです！すいません！ぼーっとして」

心配そうに見てくださるノアさんに、大丈夫ということをお知らせしたくて、身振り手振りで話すと、ふふっと笑ってくださいました。

『こちらがお部屋となっております。』

そう言って扉を開けた部屋はとても綺麗で、素敵でした。

「うわぁ！とっても素敵です！」
『お気に召していただいてよかったです。荷物かこちらでよろしいですか？』
「はい！すみません、重いのに」
『大丈夫ですよ。お気になさらずに』

そういうと、重いであろう私のカバンを易々とテーブルの上に置いたノアさん。
ルイさんもそうなのですが、あの細い腕のどこにそんな力があるのでしょうか。

『では私はこれで…。何かあったらお呼びください』
「あ！あの！」

お辞儀して、部屋を出ようとしたノアさんを引き留め、ここにきてからずっと思っていたことを言おう！

『どうかしましたか？』
「あっあのですね…その、ま、またお話ししてくれますか！？」

違う！いや違わないのですが、私は様付けをやめてほしかったのです。
様付けされるような者でもないですし、なによりノアさんとは仲良くなりたかったんです。

いままでマスターと共に様々なヴィランズの方々にお会いしましたが、ノアさんやルイさんは私に近い気がして…人間…なのでしょうか

『私などでよければ喜んで』
「本当ですか！じゃあ私のことは呼び捨て…または＜さん付け＞にしてください！」
『わ、わかりました。』

苦笑いしながらノアさんは了承してくださいました
断られなくてよかったです！